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アジアのドル建て債、利回り低下が「新パラダイム」-ブラックロック

  • 世界の国債の30%がマイナス利回り、70%は利回りが1%未満
  • アジアのドル建て社債の上乗せ利回り、2007年以来の低水準

アジアでドル建て債券の利回りは既に約10年ぶりの低水準にあるが、この低利回り環境は続くと資産運用会社ブラックロックはみている。

  同社のアジア・クレジット・チームの責任者、ニーラジ・セト氏(シンガポール在勤)は「長期化する世界的金融緩和を背景に、世界の国債の30%がマイナス利回りとなり、70%は利回りが1%未満となっている」と指摘。「利回りが従来より低い状態が長期間続くという新たな投資パラダイムの局面にある」と付け加えた。

  アジアでは米ドル建て社債の米国債に対する上乗せ利回りが8月に入ってから26ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)縮小し199と、2007年以来の小ささとなっている。バンク・オブ・アメリカ(BofA)メリルリンチの指数が示した。

  インベスコ香港でアジア太平洋債券の最高投資責任者(CIO)を務める胡嘉林氏は、欧州中央銀行(ECB)やイングランド銀行(英中銀)による社債購入に加え、日本銀行による「量的緩和拡大の公算」がアジアのドル建て債の需要を押し上げていると話す。

  また、野村ホールディングスで日本除くアジアのクレジットフロー分析責任者を務めるアニサ・リー氏によると、債券は今やマイナス利回りが「新たな標準」となってしまったため、投資家はバリュエーションがタイトでもアジアのドル建て債に注目する。

原題:BlackRock Sees ‘New Paradigm’ of Yields Being Lower for Longer(抜粋)

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