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「爆買い」は家電より化粧品・香水に-訪日中国人の消費動向に変化

  • 20-30歳代の女性の割合が4割超、4~6月期の訪日客
  • 円高でも中国人客数は増、7月は単月として最高-購買単価は減少

日本を訪れる中国人観光客が百貨店や家電量販店、ドラッグストアなどで大量に商品を購入する様子は「爆買い」と形容され、昨年の流行語大賞にも選ばれた。円高・人民元安にもかかわらず、中国人観光客は引き続き増加しているが、彼らの爆買いに変化が生じている。

  日本政府観光局によると、2016年7月の中国からの訪日外客数は前年同月比26.8%増の73万1400人となり、単月として過去最高を記録した。中国人観光客の爆買い商品と言えば、炊飯器などの電気製品やブランドバッグ・時計などの高級品が定番だったが、化粧品や医薬品などへ移行している。

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  JTB総合研究所の早野陽子主任研究員は、中国の消費者について、自国国内で家電製品を買うようになってきていると指摘。また、中国での関税引き上げと円高に伴い、日本での消費は今後減速する可能性があると述べた。

  日本百貨店協会が19日に発表した7月の外国人観光客向けの免税売上高は、前年同月比21%減の約146億3000万円となり、4カ月連続のマイナスとなった。購買客数は伸びているものの、1人当たりの購買単価が約5万2000円と前年同月比31%減となっており、購買の中心が宝飾品や腕時計などの高額品から、化粧品などの消耗品に移っているのが要因となっている。

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  化粧品や香水、医薬品・健康グッズなどが人気となっている背景には、中国からの観光客に占める20-30歳代の女性の割合が高いことも挙げられる。観光庁の16年4-6月期「訪日外国人消費動向調査」によると、日本を訪れた中国人観光客のうち、20-30歳代の女性の割合は4割を超えている。

Foreign Visitors to Japan Ahead of Gov. Statistics

バスに乗り込む中国人観光客(銀座)

Photographer: Tomohiro Ohsumi/Bloomberg

  また、同調査によると、訪日に当たり利用した空港は関西国際空港が39%と最も多く、成田国際、東京国際(羽田)両空港を合わせた36%を上回った。滞在日数は、「4ー6日間」との回答が54%と過半数を占めた。

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  開店前の銀座三越デパート前には多くの外国人観光客が並んでいる。そのうちの1人、中国湖北省から家族と来日した36歳の主婦、劉溢さんは、「中国人の間では、日本製の家電製品の方が中国製より優れているとの共通認識があったが、現在では、中国製の家電製品も良くなってきている」と述べた。今回の旅行では家電製品ではなく、日本製の化粧品やヘルスケア用サプリメントなどを購入するつもりだと語った。

  経済発展により中国人の所得水準は向上しており、日本のインバウンドブームを支える鍵となっている。観光庁の「訪日外国人消費動向調査」によると、15年の訪日外国人全体の旅行消費額は3兆4771億円で、そのうち中国人観光客による消費は1兆4174億円と全体の4割を占め、他国と比べても突出している。

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  劉さんは、今回が初来日で、娘さんと義母と一緒にやってきた。観光庁の4-6月期の調査結果では41%の中国人が複数回日本を訪れており、満足度も高い。「また日本に来たいと思いますか」と尋ねたところ、「必ず来たい」「来たい」を合わせると再訪希望者は9割超に達した。こうしたデータが参考になるとすれば、劉さん一家はまた日本を訪れるかもしれない。

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