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ルネサスエ:米半導体大手買収に向け交渉、約3000億円-関係者

更新日時
  • 「本件を含めさまざまな可能性を検討」とルネサスエ
  • 利益かさ上げ効果はわずか-アナリスト

半導体メーカーのルネサスエレクトロニクスは同業の米インターシルを買収する方向で交渉を進めていることが関係者の話で明らかになった。ルネサスエレクトロニクスは同買収を含めさまざまな可能性を検討しているとの声明を発表した。

  事情に詳しい関係者が匿名を条件に語ったところによると、買収価格は約3000億円となる見込み。先週末時点のインターシルの時価総額は21億1900万ドル(約2130億円)だった。ルネサスエレクトロニクスは22日、文書で「事業のさらなる成長に向け、本件を含めさまざまな可能性を検討」していることを明らかにした。現時点で決まった事実はないとしている。

  主力製品の販売不振により経営危機に陥ったルネサスエレクトロニクスは2013年、政府系ファンドの産業革新機構に加えトヨタ自動車など8社から計1500億円の出資を受けた。ブルームバーグのデータによると現在は機構が69%の株式を保有する。

  22日付の日本経済新聞朝刊によると、買収は早ければ月内にも基本合意に至る見込み。インターシルは省電力半導体に強みを持つメーカーで、ルネサスエレクトロニクスとしては同社を傘下に収めることで自動運転関連など車載用半導体を強化する狙いという。

  6月に社長に就任した呉文精氏はブルームバーグなどとの取材に、世界的に成功した半導体メーカーは得意分野に特化した専業メーカーだとし「われわれも勝ちパターンに乗ることが必要だ」と述べていた。

  三菱UFJモルガン・スタンレー証券のアナリスト、宮本武郎氏は22日付リポートで、株価には「ネガティブな印象」だとし、年間100億円程度の償却費用が発生する見込みのため利益かさ上げ効果はわずかだと指摘した。ルネサスエレクトロニクス株は一時、前週末比4.1%安の589円まで下げ、午前10時46分現在は2.8%安の597円で取引されている。

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