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米FRB副議長:年内利上げ示唆-経済は金融当局の目標に近づく

更新日時
  • 経済成長が今後勢いを増すだろうとフィッシャー氏
  • 26日のイエレン議長のジャクソンホール講演に先立ち見解

米連邦準備制度理事会(FRB)のフィッシャー副議長は21日、米経済が既に金融当局の掲げる目標の達成に近づいており、成長が今後勢いを増すだろうと述べ、2016年中の1回の利上げが依然検討されていることを示唆した。

  同副議長はコロラド州のアスペン研究所での講演で、「われわれの目標に近いところにある」と発言。「今後を見据えると、投資が驚くほど弱い局面から回復し、過去のドル高の影響が弱まることから、向こう数四半期に国内総生産(GDP)の伸びは加速すると予想する」と述べた。具体的な金利見通しは示さなかった。

  26日にはワイオミング州ジャクソンホールで開催されるカンザスシティー連銀主催のシンポジウムでイエレンFRB議長が講演する。フィッシャー副議長の講演はそのわずか5日前に行われた。投資家は緩慢な経済成長と力強い雇用の伸び、インフレの緩やかな上昇ペースという状況で、金融当局者の発言に利上げ時期のヒントがないか探っている。

  元FRBエコノミストで、現在はコーナーストーン・マクロのパートナー、ロベルト・ペルリ氏は「フィッシャー副議長がイエレン議長の今週の講演と非常に近い時期に」、議長が同意しないことを「発言したとしたら大ごとになるだろう」と指摘。「イエレン議長がジャクソンホールで金利ガイダンスはあまり示さないと私は予想するが、フィッシャー副議長の楽観的な米経済評価に同調するとみている」と説明した。

  フィッシャー副議長は米GDPの伸びは「良くて並」程度だが、雇用の動向は経済が幾つかのショックを経験したにもかかわらず「並外れた回復力がある」と分析。米経済はFRBのインフレ目標2%の達成に向けあまり順調とは言えないが、FRBが物価指標として重視するコア個人消費支出(PCE)価格指数は1.6%上昇と、「2%から近い範囲内」にあると指摘した。

目標の2%に接近

  当局者らは7月の連邦公開市場委員会(FOMC)でインフレ面の進展について議論。議事録によると、当局者の大半は中期的にインフレ率は2%まで上昇するとの見通しを維持したものの、少数のグループは物価の下振れリスクを予想した。

  バンク・オブ・アメリカ(BofA)のシニアグローバルエコノミスト、マイケル・ハンソン氏(ニューヨーク在勤)は「フィッシャー氏は市場や、よりハト派的な当局者の一部の見解を多少押し戻している」と指摘。「若干のさらなる金利正常化を検討するのが理にかなうと主張している」と説明した。

原題:Fischer Signals 2016 Rate Hike With Economy Nearing Fed Goals(抜粋)

(5段落目以降に発言などを追加して更新します.)
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