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債券下落、20年入札控えた売りやオペ見送り重し-金融政策に不透明感

更新日時
  • 先物は14銭安の151円31銭で終了、長期金利はマイナス0.07%
  • 明日の20年入札に向けて全体的に重めの展開になりやすい-みずほ証

債券相場は下落。前週末の米国債相場の軟調な地合いを引き継ぎ、売りが先行した。20年債入札を翌日に控えた売り圧力や、日本銀行がこの日に国債買い入れオペを実施しなかったことも重しとなった。

  22日の長期国債先物市場で中心限月の9月物は、前週末比13銭安の151円32銭で取引を開始。午前に151円31銭まで下落した後、一時は151円38銭に水準を切り上げる場面もあった。午後にかけては上値が重い展開となり、結局14銭安の151円31銭と、この日の安値で引けた。

  現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の343回債利回りは、日本相互証券が公表した前週末午後3時時点の参照値より1ベーシスポイント(bp)高いマイナス0.08%で開始。午後はマイナス0.07%と9日以来の水準に上昇した。新発20年物の157回債利回りは2.5bp高い0.29%、新発30年物51回債利回りは3bp高い0.355%で取引されている。

  野村証券の中島武信クオンツ・アナリストは、「明日の20年債入札は無難な見方の方が多い」としながらも、「来月に日銀がどうするのか分からない。日銀会合後に利回り曲線はスティープニングする可能性が高い。若干テールが流れる可能性が意識されている」と述べた。

新発20年債利回り推移

  先週末の米国債相場は、米金融当局者のタカ派発言を背景に下落。金融政策に最も敏感な2年債の利回りは前日比4bp上昇の0.75%。10年債利回りも4bp上げて1.58%となった。

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  米連邦準備制度理事会(FRB)のフィッシャー副議長は21日、コロラド州のアスペン研究所での講演で、米経済が既に金融当局の掲げる目標の達成に近づいており、成長が今後勢いを増すだろうと述べ、2016年中の利上げが依然検討されていることを示唆した。

  みずほ証券の辻宏樹マーケットアナリストは、「FRB高官の年内利上げ発言が相次ぐ中、ジャクソンホールでのイエレン議長発言に対する警戒感が高まっている面もあるかもしれない」と説明。また、20年債入札に向けて「全体的に重めの展開になりやすい」と言う。

  日銀はこの日午前の金融調節で長期国債の買い入れオペ実施を見送った。財務省は23日に20年利付国債入札、25日に残存期間5年超から15.5年以下を対象にした流動性供給入札を実施する。

  三菱UFJモルガン・スタンレー証券の稲留克俊シニア債券ストラテジストは、「売り方向の手掛かりとして消化されそうな材料が多い」と指摘した。

黒田総裁発言

  日銀の黒田東彦総裁は、9月にまとめる「総括的な検証」を踏まえ、追加的な緩和措置を講じる可能性は十分あると産経新聞とのインタビューで述べた。

  野村証の中島氏は、「次回会合に向けてと透明性を高めようとの意図があったと思う」とした上で、「どちらかというと、9月に緩和せずに方向性を示して、11月以降に追加緩和をやるための地ならしを意識している」と指摘。総括的な検証は「今後の政策を示すフォワードガイダンスになるのではないか」とみる。

  みずほ証の辻氏は、黒田総裁インタビューについて「目新しい内容ではない」とし、一方で「マイナス金利の深掘りをけん制するような報道も相変わらず出ており、9月の総括的な検証に向けてまだまだ思惑が交錯する展開は続くとみている」と述べた。 

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