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8月19日の海外株式・債券・為替・商品市場

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は 次の通り。

◎NY外為:ドル上昇、SF連銀総裁発言で利上げ観測

ニューヨーク外国為替市場はドルが反発。トレーダーは米金融政策 当局による年内利上げが実現するのかどうかを見極めようとしている。

ドルは主要通貨の大半に対して上昇した。サンフランシスコ連銀の ウィリアムズ総裁が9月の連邦公開市場委員会(FOMC)について、 すべての会合と同様に金利引き上げを討議する可能性があると述べた。

クレディ・アグリコルの法人・投資銀行部門でG10通貨戦略責任者 を務めるバレンティン・マリノフ氏(ロンドン在勤)は「米金融政策当 局は引き締め期待が著しく後退するのを避けたがっている」と述べ、 「ドル売りは終わりを迎えるだろう」と続けた。

ニューヨーク時間午後5時ごろ、主要10通貨に対するドルの動きを 示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.4%上昇。ドルは対円 で0.3%上昇して1ドル=100円22銭、対ユーロでは0.3%上昇して1ユ ーロ=1.1325ドルとなっている。

商品先物取引委員会(CFTC)によれば、ヘッジファンドなど大 口投機筋が建てているドルのネットロングは8月16日までの1週間で12 万5117枚と、前週の14万4268枚を下回った。

ウィリアムズ総裁は18日、米経済には早期の利上げを正当化する十 分な強さがあると述べた。

SEB(ストックホルム)のストラテジスト、リチャード・フォル ケンホール氏は、「少なくとも今週の金融政策当局者の発言は、今年の 金融引き締めに対する期待により一致させようとしている」と述べた上 で、「しかし市場参加者はまだ確信していない」と続けた。

ブルームバーグがまとめた先物市場動向によると、9月の米利上げ 実施は約24%織り込まれている。年末までの利上げは約52%と、1週間 前の42%から上昇した。イエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長 は26日、ジャクソンホールで講演する。

原題:Dollar Gains, Paring Worst Slide Since April, as Fed Bets Mount(抜粋)

◎米国株:3日ぶり下落、年内利上げ観測で上昇に息切れ

19日の米国株式相場は3日ぶりに下落。バリュエーションが高水準 となる中、最近の上昇に息切れの兆しが出た。政策金利が年末までに引 き上げられるとの観測も重しになった。

今年に入って堅調だった業種が売られ、通信サービス株は週間ベー スで2014年以来の大幅安。公益やエネルギー株も値下がりした。ディー アやアプライド・マテリアルズ、フット・ロッカーが予想を上回る決算 を受けて上昇したことから、相場全体の下げは限定された。ナイキは 3%高。

S&P500種株価指数は前日比0.1%安の2183.87で終了。ダウ工業 株30種平均は45.13ドル(0.2%)下落の18552.57ドルで終えた。ナスダ ック総合指数は0.1%未満の値下がり。

ブリンマー・トラストのアーニー・セシリア最高投資責任者 (CIO)は「バリュエーションが高い中、この日は高値圏で狭いレン ジでの取引となった」と指摘。「今週発表された主要なものの一つは米 連邦公開市場委員会(FOMC)議事録で、それは少なくともFOMC 内で見解が一致していないことを示した。市場はそれを不透明感として 解釈しており、FOMCの行動はないことを意味する。市場は踏みとど まっているにすぎない」と述べた。

今週公表されたFOMC議事録のトーンはハト派的で、ニューヨー ク連銀のダドリー総裁やサンフランシスコ連銀のウィリアムズ総裁の発 言がタカ派的な印象を与えたのと対照的だった。米連邦準備制度理事会 (FRB)のイエレン議長は26日にワイオミング州ジャクソンホールで 開かれるシンンポジウムで講演する。

市場が織り込む12月の米利上げの確率は51%と、1週間前の42%か ら高くなっている。

この日はS&P500種の業種別10指数中、7指数が下落。公益 が1.2%下げたほか、通信サービスやエネルギーも値下がりした。同3 指数は年初からの上昇率で上位につけている。

原油相場は上昇したものの、石油・ガス関連銘柄は9カ月ぶり高値 から下落。エクソンモービルやシェブロンが下げたほか、キンダー・モ ーガンも値下がりした。

ウォルマート・ストアーズは2%安となり、生活必需品株を圧迫。 エスティーローダーは3.5%下落した。同社の業績見通しは予想に届か なかった。

アプライド・マテリアルズの決算が好感され、テクノロジー株は上 昇。他の半導体銘柄も軒並み値上がりした。マイクロン・テクノロジー は3%高。

ディーアは13%超急伸し、2008年以来の大幅高。コスト削減が奏功 するとし、通期の利益見通しを引き上げた。

原題:U.S. Stocks Slip as Rally Wavers Amid Speculation on Rate Timing(抜粋)

◎米国債:下落、SF連銀総裁のタカ派寄りの発言に反応

19日の米国債相場は下落。10年債は3日ぶり反落となる。金融当局 者のタカ派寄りの発言に反応した。17日公表の7月の連邦公開市場委員 会(FOMC)議事録はより落ち着いたトーンとなっていた。

サンフランシスコ連銀のウィリアムズ総裁は18日遅くに、次回 FOMCはすべての会合と同様、利上げを討議する可能性があると述べ た。また金利の道筋に対する市場の見方は、金融当局の認識と合致して いない可能性があると指摘した。総裁は15日発表の小論文で、経済の根 本的な変化を踏まえ政策運営方法の見直しを促していた。

FTNファイナンシャルの金利戦略責任者ジム・ボーゲル氏は「私 の受信箱はきょう、ウィリアムズ総裁の発言に対する多くの人からの反 響でいっぱいだ。総裁の発言は基本的に、週の初めに発表した小論文と は180度違う内容だった」とし、「投資家らは、金融当局者の発言を従 来よりやや真剣に捉えつつあるようだ」と述べた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後5時現在、金融政策に最も敏感な2年債の利回りは前日比4ベーシ スポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の0.75%。同年債(表面利 率0.75%、2018年7月償還)価格は100ちょうど。

10年債利回りは4bp上げて1.58%。

フェデラルファンド(FF)金利先物に基づいてブルームバーグが まとめたデータによれば、年内の利上げ確率は約51%。15日時点は45% だった。次回9月の会合での利上げ確率は22%となっている。

原題:Treasuries Fall as Traders Gauge Fed Path After Williams Remarks(抜粋)

◎NY金:反落、サンフランシスコ連銀総裁が利上げに支持表明

19日のニューヨーク金先物相場は反落。米金融当局者の間で利上げ を実施すべきかどうかで意見が分かれる中、米サンフランシスコ連銀の ウィリアムズ総裁の発言を受けて金に対する弱気なセンチメントが再燃 した。

RBCウェルス・マネジメントのマネジングディレクター、ジョー ジ・ジロ氏(ニューヨーク在勤)は電話インタビューで、「金は米金融 当局の優柔不断さから打撃を受けており、多くの金融当局者によって醸 成された利上げ見通しによって押し下げられた」と電子メールで指摘。 「資産配分担当者の関心を引くには、高い未決済建玉、高い終値、高い 移動平均線が必要だ」と述べた。

ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は前日 比0.8%安の1オンス=1346.20ドルで終了。週間ベースでは0.2%上昇 した。

この日は銀先物も下落。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の パラジウムとプラチナも値下がりした。

原題:Gold Whipsawed as Fed’s Williams Flags Support for Rate Increase(抜粋)

◎NY原油:週間で3月以来の大幅高、増産凍結観測や在庫減で

19日のニューヨーク原油先物市場ではウェスト・テキサス・インタ ーミディエート(WTI)先物は週間で5カ月ぶりの大幅高。石油輸出 国機構(OPEC)の来月の会合が増産凍結につながるとの見方に加 え、米国の在庫減少を受けて買いが膨らんだ。

みずほセキュリティーズUSA(ニューヨーク)の先物部門ディレ クター、ボブ・ヨーガー氏は「相場上昇にとって全ての材料がそろって いるように見えるが、需給面では何一つ変わっていない。OPECをめ ぐる観測にあおられた買い戻し主導の上昇だ」と指摘した。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物9月限は前日 比30セント(0.6%)高い1バレル=48.52ドルで終了。週間では9.1% 上げ、3月以来の大幅高。ロンドンICEの北海ブレント10月限は1セ ント安の50.88ドル。

原題:Crude Oil in Bull Market Caps Biggest Weekly Gain Since March(抜粋)

◎欧州株:下落、銀行株に売り-週間では6月以来の大幅安

19日の欧州株式相場は下落。最近の相場回復が行き過ぎとの懸念が 強まった。指標のストックス欧州600指数は週間ベースで英国の欧州連 合(EU)残留・離脱を問う国民投票が実施される直前以来の大きな下 げ幅となった。

ストックス600指数は幅広く売られ、下げを再開した。イタリアで は銀行の健全性をめぐる懸念や、レンツィ首相の進退を懸けた国民投票 が視野に入り、同国株の指標であるFTSE・MIB指数は西欧市場の 主要株価指数の中で最もきつい値下がりを演じた。業種別指数では鉱業 株の下げが目立った。ドル反発で商品相場が下げに転じたことが背景に ある。

ベアリング・インベストメント・サービシズのポートフォリオマネ ジャー、ジェームズ・バックリー氏は「過去6週間ほどでかなり値上が りし、市場にはやや意外感があったと思う」とし、「これは現水準から 上値を目指すにはいっそうの前向きなデータが必要であることを意味す るだろう。この水準にとどまっても驚かないが、恐らく下向きに動く」 と語った。

ストックス600指数は前日比0.8%安の340.14で終了。ほぼ全ての業 種別指数が下落。ここ数日に200日移動平均を超えることができなかっ た同指数は週間で1.7%下げた。この日の出来高は30日平均を18%下回 った。

FTSE・MIB指数は2.2%安。域内で3番目に下げ幅が大きか ったスペインのIBEX35指数は1.2%下げた。

原題:Banks Send Europe Stocks to Worst Week Since Brexit Vote Run-Up(抜粋)

◎欧州債:スペイン債、イタリア債との利回り格差拡大-政治情勢で

19日の欧州債市場ではスペイン債のパフォーマンスがイタリア債を 上回っている。政治情勢をめぐる相違から、両国債の利回り格差が拡大 した。

イタリア10年債のスペイン国債に対する利回り上乗せ幅(スプレッ ド)はここ1年半余りの最大に拡大。ブルームバーグ世界債券指数によ れば、スペイン国債の過去1カ月のリターンはユーロ参加国の中で最も 大きかった。

スペインではラホイ暫定首相が中道右派のシウダダノスとの連立交 渉を前進させたことから政権樹立に近付いた。一方、イタリアでは銀行 業界への圧力が高まり、レンツィ首相が自らの進退を懸けた国民投票 が10-12月(第4四半期)に行われる。

BNPパリバ(パリ)のシニア債券ストラテジスト、パトリック・ ジャック氏は「スペインの政治情勢が改善しつつあるようだ」とし、 「少なくとも不透明感がやや薄れ、同国債への支援材料となっている」 と語った。

ロンドン時間午後4時48分現在、スペイン10年債利回りは前日比4 ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の0.96%。18日には過 去最低となる0.91%まで下げた。同国債(表面利率1.95%、2026年4月 債)価格はこの日、0.4下げ109.14。

同年限のイタリア国債利回りは6bp上昇し1.14%。スペイン国債 とのスプレッドは18bpと、2015年1月以降の最大となった。6月まで スペイン国債利回りは、イタリア国債を上回っていた。

原題:Spanish Bonds Beating Italy’s by the Most in a Year and a Half(抜粋)

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