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8月18日の海外株式・債券・為替・商品市場

更新日時

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次 の通り。

◎NY外為:ドル下落、ほぼ3カ月ぶり安値-米利上げ観測は保留

18日のニューヨーク外国為替市場ではドルが約3カ月ぶり安値に下 げた。トレーダーの間では米金融政策当局が示唆する近い将来の利上げ の可能性を疑問視している。

ドルは5日のうち4日で下落した。米連邦準備制度理事会 (FRB)が前日公表した連邦公開市場委員会(FOMC、7月26-27 日開催)議事録で、早期利上げの必要性をめぐり意見が分かれていたこ とが明らかになった。

ニューヨーク連銀のダドリー総裁が堅調な雇用の伸びを受けて、あ らためて賃金が増加し始めるとの自身の見解が裏付けられたと述べたも のの、トレーダーの間で9月のFOMCで利上げが決定される確率 は20%しか織り込まれていない。

NEPCの資産配分ディレクター、フィリップ・ネルソン氏は「米 金融政策に対する見通しに関連し、今年に入ってドル安にある程度勢い が増した」と述べた。

ニューヨーク時間午後5時現在、主要10通貨に対するドルの動きを 示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.6%低下。ドルは対ユー ロで0.6 %下げて1ユーロ=1.1354ドル、対円では0.4 %安の1ドル =99円89 銭。

クレディ・アグリコルのストラテジスト、、ジェニファー・ハウ氏 は「ドルには総じて圧力がかかっている」と述べ、「FOMC議事録に よりタカ派的な姿勢を求めていた市場参加者にとっては失望を誘う内容 だった」と続けた。

原題:Dollar Slides to Near 3-Month Low as Fed Rate Move Seen on Hold(抜粋)

◎米国株:小幅続伸、原油の強気相場入りや堅調な経済指標を好感

18日の米株式相場は小幅続伸。強気相場入りした原油価格の上昇が 引き続き支援材料となった。景気の底堅さを示す経済指標も買いを誘っ た。

ウォレン・ファイナンシャル・サービス・アンド・アソシエーツで 1億ドル超の資産運用に携わるランディ・ウォレン氏は「下げる理由が ないため、現在の水準を維持し、ゆっくりと上昇している」と述べた。

S&P500種株価指数は前日比0.2%高の2187.02で終了。ダウ工業 株30種平均は23.76ドル(0.1%)上昇し18597.70ドルで終えた。

S&P500種のエネルギー株指数は1.8%上昇し、9カ月ぶり高値水 準となった。

原油高に伴い商品関連株が上昇。通期の利益予想を引き上げたウォ ルマート・ストアーズは1.9%高。決算が好感されネットアップは17% 急伸。

一方、キャタピラーは1.2%安。7月まで3カ月の売り上げが失望 を誘った。シスコシステムズも軟調。同社は17日に従業員の7%を削減 すると発表した。

決算発表シーズンは終わりを迎えようとしている。S&P500種構 成企業で決算をまだ発表してないのは30社弱となっている。これまでに 決算を発表した構成企業のうち78%で利益が予想を上回り、56%で売上 高が予想を上回った。全般に利益は予想を上回っているものの、500社 に対するアナリスト予想はなお2.5%の減益となっている。7ー9月期 については0.8%の減益が予想されている。

ゴールドマン・サックス・グループとブルームバーグがまとめたデ ータによれば、バランスシートが比較的弱い企業の株価は2月11日の底 値から24%上昇しており、比較的バランスシートが強固な企業を7ポイ ント上回っている。この差は過去2年間で最大となっている。

レバレッジを効かせた企業の株価が上昇するのは悪いニュースのよ うでもあるが、一般に景気信頼感の表れとみられている。バランスシー トが弱い企業グループは2013年に50%上昇し、1997年以来の高リターン となったS&P500種の30%高を上回った。過去6カ月間、バリュー銘 柄もグロース株を上回っている。

ウォレン氏は「2月の底値以来、リスク選好は格段に強まってお り、投資家からすれば企業がレバレッジを強めるのを容認できることに なる。それは経済成長のペースに市場が満足していることを示唆してい る」と述べた。

原題:It’s Revenge of Weak Balance Sheets in S&P 500 as Stocks Hover(抜粋)

◎米国債:利回り低下-グッゲンハイムCIOは1%視野に

グッゲンハイム・パートナーズは、米金融当局の安定した政策と今 期に市場のボラティリティが高まる可能性が高いことを理由に、過去最 低付近にある米国債利回りに一段の低下余地があると指摘した。

グッゲンハイムは17日付のリポートで、米国債は利回りがマイナス となっている国の投資家を今後も引き付けると指摘。米金融当局が12月 より前に利上げする可能性は低いことから、そうした海外の投資家が思 いとどまることはないとの見方を示した。そうしたことから、グッゲン ハイムは長期の米国債とストリップス債を選好している。ストリップス 債は利付債の元本部分と利札部分が分離され、それぞれゼロクーポンの 割引債として販売されるもの。ストリップス債の需要は米国債市場に対 する強気な見方が高まっていることを示唆する。

シニアマネジングディレクター、コニー・フィッシャー氏率いるグ ッゲンハイムの金利チームは、「米国外では債券利回りが極めて低い、 またマイナスとなっていることから、米国債利回りは相対的に妙味の高 い状態が続くと考えられる」と指摘。「米国での高めの利回りは国外の 資本を引き付け、利回りをさらに低下させる可能性がある」と続けた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーのデータによれば、18日の米 国債市場ではニューヨーク時間午後5時現在、10年債利回りは1ベーシ スポイント(bp、1bp=0.01%)低下の1.54%。同年債(表面利 率1.5%、2026年8月償還)価格は99 21/32。

ブルームバーグのデータによれば、先物市場に織り込まれる年末ま での利上げ確率は約47%となっている。

グッゲンハイムのスコット・マイナード最高投資責任者(CIO) は、世界的に過去最低となっている借り入れコストの影響で、米10年債 利回りは1%にまで低下すると予想している。ほかにもモルガン・スタ ンレーのマシュー・ホーンバック氏も同様の見方を示しており、2017年 第1四半期の10年債利回りの予想を1%としている。

17日公表された連邦公開市場委員会(FOMC、7月26-27日開 催)議事録では、政策金利の最善の道筋をめぐり当局者の間で意見が分 かれたことが示された。ニューヨーク連銀のダドリー総裁は16日、金融 当局が9月にも利上げに動く可能性があると指摘した。

原題:Guggenheim Treasury Bulls Send More of $240 Billion to Long End(抜粋)

◎NY金:反発、FOMC議事録受けて利上げへの警戒和らぐ

18日のニューヨーク金先物相場は反発。前日公表された米連邦公開 市場委員会(FOMC)議事録を受けて年内の利上げ観測が後退、ドル が下落したことから、金などドル建て商品の妙味が高まった。

RJOフューチャーズ(シカゴ)のシニア・マーケット・ストラテ ジスト、ボブ・ヘイバーコーン氏は電話インタビューで、「市場はきの うの議事録を消化した後、かなりハト派的だったと気づいた」と指摘。 「それが軟調なドルに反映されており、商品全般の上昇につながってい る。この金の動きはもう少し続きそうだ」と述べた。

ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は前日 比0.6%高の1オンス=1357.20ドルで終了。

銀先物も上昇。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のパラジウ ムとプラチナも値上がりした。

原題:Tailwind From Fed Minutes Propels Gold, Copper as Rate Fears Ebb(抜粋)

◎NY原油:6日続伸、強気相場入り-増産凍結観測や在庫減で

18日のニューヨーク原油先物市場ではウェスト・テキサス・インタ ーミディエート(WTI)先物が過去1年あまりで最長の6営業日続伸 し、強気相場入りした。主要産油国が生産抑制に動くとの観測に加え、 米国の原油・ガソリン在庫の減少が買いを誘った。

コンフルエンス・インベストメント・マネジメント(セントルイ ス)のチーフ・マーケット・ストラテジスト、ビル・オグレイディ氏は 「この上昇は全て石油輸出国機構(OPEC)の口先操作が基になって おり、極めて効果的だ。サウジアラビアはWTIで40ドル台前半が恐ら く底になるとのシグナルを送っているようだ」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物9月限は前日 比1.43ドル(3.1%)高い1バレル=48.22ドルで終了。終値ベースで7 月1日以来の高値となった。6日続伸は2015年4月以降で最長。ロンド ンICEの北海ブレント10月限は1.04ドル(2.1%)上昇の50.89ドル。

原題:Oil Enters Bull Market as OPEC Output-Freeze Optimism Heats Up(抜粋)

◎欧州株:5日ぶり上昇-中銀が緩和的姿勢を継続との見方強まる

18日の欧州株式相場は反発。指標のストックス欧州600指数は前日 まで4営業日続落し、2週間ぶり安値に沈んでいた。中央銀行の緩和的 な政策が景気支援につながるとの見方が強まった。

ドル安で商品高となったことを手掛かりに鉱山銘柄が買われ、指数 の上げをけん引した。

米連邦準備制度理事会(FRB)が17日公表した連邦公開市場委員 会(FOMC、7月26-27日開催)議事録では、追加利上げの緊急性を めぐり当局者の間で意見が分かれたものの、さらなる経済データが必要 との認識で一致したことが示された。また、欧州中央銀行(ECB)が この日公表した7月会合の議事要旨によると、当局者らは英国の欧州連 合(EU)離脱選択をめぐるリスクを認めつつ、景気見通しについては 引き続きある程度楽観していた。

ストックス600指数は前日比0.7%高の342.91で終了。これは1週間 ぶりの上昇幅。全ての業種別指数が上昇し、西欧市場のほとんどの主要 株価指数も値上がりした。

ドイツのDAX指数は0.6%上昇。ティッセンクルップが大きく上 げた。英FTSE100指数は0.1%高。7月の小売売上高が予想を上回る 伸びとなったことを受けてポンドが上昇し、上げ幅を縮めた。

ルツェルン州立銀行(スイス)のトレーダー、ベンノ・ガリカー氏 は「前日の下落の後でこの日は一服した」とし、「相場全体について楽 観している。金利が低下を続ける状況で、現時点では株式以外に選択肢 はない。中銀は極めて緩和的な姿勢を維持するだろうし、今度は政治が 地合い改善に寄与するはずだ」と語った。

個別銘柄では、デンマークの風力タービンメーカー、ヴェスタス・ ウィンド・システムズが9.9%上昇。オランダの保険会社NNグループ は8.8%値上がり。デンマークのユスケ銀行は2.4%、海運会社DFDS は6%それぞれ上げた。

原題:European Stocks Rise First Time in Five Days on Policy Optimism(抜粋)

◎欧州債:総じて上昇、米国債につれ高-ドイツが国債発行計画を縮小

18日の欧州債市場ではユーロ参加国の国債が総じて上昇。米連邦公 開市場委員会(FOMC)議事録で利上げ観測が後退したことを背景 に、17日上昇した米国債につれ高となった。

また、ドイツ政府が来年の国債発行額を11%減らす計画を発表。欧 州中央銀行(ECB)が資産買い入れプログラムで購入できる債券が少 なくなることを示唆するため、ECBにとっては頭痛の種になりそうだ が、供給減少は債券価格を押し上げ、利回りを過去最低の水準に低下さ せる要因になる。

みずほインターナショナルの金利ストラテジスト、アントワーヌ・ ブーベ氏(ロンドン在勤)は、ドイツの予算案は購入対象となる国債が 不足する「問題にECBが取り組む必要があることを、あらためて明ら かにした」と指摘。「解決策として考えられる案の大半は欧州債の支援 材料になる」と語った。

ロンドン時間午後3時41分現在、欧州債の指標とされるドイツ10年 債利回りは前日比2ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の マイナス0.07%。7月6日には過去最低となるマイナス0.205%を付け た。同国債(ゼロクーポン、2026年8月償還)価格はこの日、0.244上 げ100.746。

イタリア10年債利回りは3bp下げ1.09%、同年限のスペイン国債 利回りは4bp低下し0.93%となった。

原題:ECB Scarcity Headache a Virtuous Cycle for European Bondholders(抜粋)

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