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債券上昇、中期ゾーン買いが超長期に波及-緩和不可避の雰囲気との声

更新日時
  • 2年債利回りマイナス0.21%、5年債利回りマイナス0.185%に低下
  • 超長期が意外なほどしっかり、オペ増額を織り込み始めたとの見方も

債券相場は上昇。5年債入札結果を好感して中期ゾーンを中心に堅調に推移した前日の流れが継続した。この日は超長期ゾーンにも買いが入り、相場全体が押し上げられた。

  19日の長期国債先物市場で中心限月9月物は、前日比9銭高の151円48銭で開始後、いったん151円42銭まで伸び悩み。午後に入ると水準を切り上げ、151円53銭まで上昇し、結局は6銭高の151円45銭で引けた。

長国先物の日中取引推移

  パインブリッジ・インベストメンツ債券運用部の松川忠部長は、「このところ円高・ドル安の割には株価の下げは限定的で、両者が乖離(かいり)してきている。そうした中で、今日は超長期ゾーンはオペが入らなかったにもかかわらず、超長期債が意外なほどしっかり」と説明。「本田前内閣官房参与の発言を受け、日銀は少なくともテーパリングはなく、場合によっては買い入れ増もあり得ると市場は織り込み始めたのではないか」と話した。

  現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の343回債利回りは、日本相互証券が公表した前日午後3時時点の参照値より0.5ベーシスポイント(bp)低いマイナス0.09%で開始し、一時マイナス0.095%に下げた。新発2年物367回債利回りは1bp低いマイナス0.21%と2日以来の水準まで低下。新発5年物128回債利回りは1bp低いマイナス0.185%と12日以来の水準に下げた。

  超長期債も堅調。新発20年物157回債利回利回りは1.5bp低い0.265%、新発30年物51回債利回りは一時2.5bp低い0.325%まで買われた。新発40年物9回債利回りは3.5bp低い0.385%と1日以来の低水準を付けた。

  バークレイズ証券の押久保直也債券ストラテジストは、「円高進行を受けて日銀の追加緩和は不可避との雰囲気に転じている感じだ。マイナス金利の深掘りは厳しいとの見方が主流ではあるものの、為替動向を見ていると、やはり利下げしないといけないかもしれないといった雰囲気が高まっており、前日の5年債入札もマイナス0.15%付近では買われた」と話した。

日銀買い入れオペ

  日銀がこの日実施した今月7回目の長期国債買い入れオペの結果によると、残存期間「1年超3年以下」と「3年超5年以下」の応札倍率が前回から低下した。一方、「5年超10年以下」は上昇した。

  18日に実施された5年債入札では最低落札価格が予想を上回り、応札倍率は前回から上昇した。バークレイズ証の押久保氏は、「中期ゾーンは利下げ期待が剥落していたので、5年入札で買われた水準マイナス0.15%~0.16%付近では底堅い」と述べた。

  押久保氏は、超長期債について、「水準調整したことで投資家需要が喚起され、来週の20年債入札も堅調を予想している。今月末は年金勢による長期化需要が見込まれる上、超長期ゾーンのオペも残り2回あり、20年入札を通過すれば9月6日の30年入札まで超長期債の供給はなくなり、需給的に締まりやすい」と説明した。

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