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2カ月連続で貿易黒字、原油安で7月-輸出も大幅減少

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輸出から輸入を差し引いた貿易収支は7月速報で、2カ月連続の黒字となった。円高を背景に輸出額が前年同月比で大幅減となったものの、原油価格の下落で輸入額を上回った。

  財務省が18日発表した貿易統計によると、貿易収支は5135億円の黒字。ブルームバーグ調査の予想中央値は2732億円の黒字で市場予想を上回った。輸出は前年同月比14.0%減の5兆7284億円と10カ月連続で減少。減少幅は2009年10月(23.2%減)以来の大きさだった。輸入は原粗油や液化天然ガス(LNG)の減少が続き、24.7%減の5兆2149億円だった。輸入の減少は19カ月連続。

  輸出は自動車が米国や欧州連合(EU)向けを中心に11.5%減。鉄鋼もEU向けが大幅に減少し、21.7%減だった。地域別では対米が11.8%減、対中が12.7%減といずれも5カ月連続で減少。対EUも6.5%減と3カ月連続で減少した。

  同省では輸出減の要因について為替が大きいと説明。7月の為替レート(税関長公示レートの平均値)は1ドル=103.14円と前年同月比16.2%の円高だった。数量ベース(貿易指数)では中東向け自動車の落ち込みで伸び率が2.5%減だったが、対米や欧州連合(EU)、対中ともに増加している。

  SMBC日興証券の丸山義正チーフマーケットエコノミストは統計発表後のリポートで、「今後は原油価格の上昇で輸入額がかさ上げされる見込みで、貿易黒字はさらなる縮小へ向かう」と指摘。その上で、円高が響き「2016年後半の輸出は弱含み推移をたどる可能性が高い」とみている。

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