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8月17日の海外株式・債券・為替・商品市場

更新日時

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次 の通り。

◎NY外為:ドルは上げを消す、米当局は早期利上げで意見分かれる

17日のニューヨーク外国為替市場ではドルが上げを消す展開。米連 邦準備制度理事会(FRB)が公表した連邦公開市場委員会 (FOMC、7月26-27日開催)議事録で、早期利上げの必要性をめぐ り意見が分かれていたことが明らかになった。

議事録では労働市場が引き続き力強さを増すかどうかについて、当 局者の間で意見が分かれたほか、インフレが顕著に加速するリスクはほ とんどないと当局者らがみていることが示された。ドルは朝方、前日の ダドリー・ニューヨーク連銀総裁やロックハート・アトランタ連銀総裁 の発言を背景に上昇していた。ダドリー総裁は早ければ来月の利上げも 可能だとの見解を示していた。

プルデンシャル・ファイナンシャル債券部門の最高投資ストラテジ スト、ロバート・ティップ氏は「基本的にドルの勢いが失われたとみて いる」と述べ、「最終的にドルは先進国通貨に対して下値をさらに切り 込むだろう」と続けた。同氏は特に対円で下げるとみている。

ニューヨーク時間午後5時現在、主要10通貨に対するドルの動きを 示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.2%上昇。ドルは対ユー ロでほぼ変わらずの1ユーロ=1.1289ドル。対円では1ドル=100円28 銭。

先物市場動向によると、12月までの米利上げ実施は約51%織り込ま れている。FOMC議事録発表前は52%だった。

シティグループのG10通貨戦略担当グローバル責任者、スティーブ ン・イングランダー氏は米金融政策当局は「利上げ直前の状態であると の姿勢はまったく示していなかった。市場参加者のポジションからみる とこれがややハト派的だと受け止められた可能性がある」と述べた。

原題:Dollar Pares Gain as Fed Officials Split on Need for Rate Hike(抜粋)

◎米国株:小反発、午後に買い-FOMC議事録が低金利維持を示唆

17日の米株式相場は小反発。午後に公表された7月の米連邦公開市 場委員会(FOMC)議事録を受けて、9月の利上げ見通しが後退し、 買いが優勢になった。

議事録では、追加利上げの緊急性をめぐり当局者の間で意見が分か れたことが示されたが、さらなるデータを待つことでメンバ-の認識は ほぼ一致したという。ターゲットやロウズの決算が失望を誘って売りが 先行したが、公益事業株が7週間ぶりの大幅高となり、午後に入って上 げに転じた。

S&P500種株価指数は前日比0.2%高の2182.22で終了。一時 は0.4%下げる場面もあった。ダウ工業株30種平均は21.92ドル (0.1%)上昇し18573.94ドルで終えた。

ジャニー・モンゴメリー・スコットのチーフ投資ストラテジスト、 マーク・ルッシニ氏は議事録について、「数人の当局者が行動を起こす べきだとの見解を示唆した。しかし、他の文言をみると、国内外の情勢 を受けて当面は金利据え置きが正当化されると判断したようだ。議事録 によると、米金融当局は利上げを実施しない理由を探そうとしており、 好材料と言える」と述べた。

議事録は「労働市場と経済活動の基調的な勢いを測るため」、さら にデータを蓄積する必要があると記述した。FOMC会合以降、雇用は 拡大しているが、7月の小売売上高が横ばいになるなど経済指標は強弱 まちまち。生産者物価指数(PPI)が前月比で低下し、消費者物価指 数(CPI)は横ばいとなっており、インフレは依然として抑制されて いるとの見方が強まっている。

公益事業や金融、生活必需品銘柄を中心に反発した。電力会社のド ミニオン・リソーシズは2.6%上昇し、5カ月ぶりの大幅高。一方、タ ーゲットやロウズは下げ、利益見通しが市場予想を下回ったステープル ズは7.1%下げた。最大1万4000人を削減すると報じられたシスコシス テムズは1.3%下落。アーバン・アウトフィッターズは決算が予想を上 回り、株価は16%高。

決算発表シーズンは終わりを迎えようとしている。S&P500種構 成企業で決算をまだ発表してないのは40社弱となっている。これまでに 決算を発表した構成企業のうち78%で利益が予想を上回り、56%で売上 高が予想を上回った。全般に利益は予想を上回っているものの、500社 に対するアナリスト予想はなお2.5%の減益となっている。7ー9月期 については0.8%の減益が予想されている。実際にそうなれば、金融危 機以降で最長の6四半期連続減益となる。

この日のS&P500種セクター別では10業種のうち7業種が上昇。 公益事業は1.5%高と、6月30日以来の大幅上昇。一方、素材、選択的 消費株、情報技術(IT)はそれぞれ下げた。

原題:U.S. Stocks Edge Higher as Fed Minutes Signal Rates to Stay Low(抜粋)

◎米国債:上昇、FOMC議事録受け-早期利上げめぐり意見二分

17日の米国債相場は上昇し、10年債は3日ぶりに堅調となった。連 邦公開市場委員会(FOMC)議事録で、早期利上げの必要性をめぐっ てメンバーの意見が分かれたことが明らかになった。前日にはニューヨ ーク連銀のダドリー総裁が9月利上げはあり得ると述べていた。

TDセキュリティーズの金利ストラテジスト、ジェナディ・ゴール ドバーグ氏(ニューヨーク在勤)は「ダドリー総裁のかなりタカ派的な 発言を受けて、市場はもっとタカ派的な議事録に身構えていた」と指 摘。「議事録で示されたのは、利上げのタイミングについて明確な主張 を伴わない複数レベルの意見があったことだ。従って市場が予想してい たほどタカ派的ではなかった」と述べた。

ブルームバーグがまとめたデータによると、先物市場では年内利上 げの確率はほぼ五分五分として織り込まれている。米金融当局は今年2 度にわたり、金利軌道の予想を引き下げた。

ニューヨーク時間午後5時現在、ブルームバーグ・ボンド・トレー ダーのデータによると10年債利回りは3ベーシスポイント(bp、1b p=0.01%)下げて1.55%。

金融政策に最も敏感な2年債の利回りは2bp低下し0.73%。

議事録では「金融緩和の解除をさらに一歩進める前に、労働市場と 経済活動の基調的な勢いを測るため、さらにデータを蓄積することが賢 明だという認識でメンバ-らはほぼ一致した」と記された。

バンク・オブ・アメリカ(BofA)メリルリンチの世界経済調査 責任者、イーサン・ハリス氏はブルームバーグテレビジョンのインタビ ューで、「議事録は経済の改善を確実に指摘した。金融当局は明らかに 追加利上げへとゆっくり進んでいる」とし、「多くの人が若干のタカ派 色を期待していた」と続けた。

原題:Treasuries Gain as Fed Minutes Show Division on Rate-Hike Path(抜粋)

◎NY金:反落、FOMC議事録がタカ派的になるとの見方でドル上昇

17日のニューヨーク金先物相場は反落。米金融当局の次の行動に関 する見方でドルが上昇したことが背景。

シンクマーケッツUKのチーフ市場アナリスト、ナイーム・アスラ ム氏は「きょうの米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録は12月利上 げの確率が高まる方向に影響を及ぼす可能性がある」とリポートで指 摘。「FOMC議事録はタカ派的になるとトレーダーらは予想してい る」と述べた。

ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は前日 比0.6%安の1オンス=1348.80ドルで終了。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のパラジウムとプラチナも 下落した。

原題:Gold and Copper Find Common Enemy as Fed Rate Bets Boost Dollar(抜粋)

◎NY原油:5営業日続伸、原油・ガソリン在庫の減少で

17日のニューヨーク原油先物市場ではウェスト・テキサス・インタ ーミディエート(WTI)先物が2015年4月以降で最長の5営業日続 伸。米エネルギー情報局(EIA)の週間統計で原油と石油製品の在庫 減少が明らかになった。

トータス・キャピタル・アドバイザーズのマネジングディレクター 兼ポートフォリオマネジャー、ロブ・サメル氏は「強い材料が3つ揃っ た。原油在庫の減少、ガソリン在庫の減少、そしてクッシングの在庫減 少だ」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物9月限は前日 比21セント(0.45%)高い1バレル=46.79ドルで終了。終値ベースで 7月6日以来の高値。ロンドンICEのブレント10月限は62セント (1.3%)上昇の49.85ドル。

原題:Oil Has Longest Winning Run in Over a Year as Supply Glut Eases(抜粋)

◎欧州株:2カ月ぶり4日続落、鉱業株など軟調-米利上げ観測浮上

17日の欧州株は軟調で、指標のストックス600指数は2カ月ぶりに 4営業日続落となった。米当局が予想以上に早く、年内に利上げする可 能性について投資家は思案している。

ストックス600指数終値は前日比0.8%安の340.47。商品価格の軟調 で鉱業株が下げを主導した。指数は前日もユーロ高や、市場は米利上げ の可能性を過小評価しているとのニューヨーク連銀のダドリー総裁発言 を受け、薄商いのなか下落していた。指数構成銘柄の出来高はこの日 も30日平均より25%少なかった。

バークレイズのウェルスマネジメント部門欧州地域投資戦略責任者 のウィリアム・ホッブス氏(ロンドン在勤)は、「欧州株がこの日も下 げているのは、米当局者の発言で9月利上げの可能性が高まったとの見 方を受けている。市場の利上げ期待は過度に低くなっていた様子だ」と 指摘。「商品価格がやや軟化し、利益確定売りも多少見られた」と続け た。

個別ではドイツの産業用ガスメーカー、リンデが2.9%安と、化学 株の中でも弱さが目立った。同社が米同業のプラクスエアとの統合を決 める場合、規制当局の厳しい審査に直面するとのシティグループの指摘 が意識された。

オランダの半導体製造装置メーカー、ASMLホールディングは 5%近い値下がり。同社のリソグラフィ技術を米インテルが10ナノチッ プ生産で利用することはないと表明し、嫌気された。

デンマークのビール大手カールスバーグは5.2%安。ロシア・ルー ブル安で利益が目減りし、1-6月の利益はアナリスト予想を下回っ た。

これに対しオランダの銀行ABNアムロ・グループは4-6月の利 益が市場予想を上回り、2.5%高と買われた。

原題:Europe Stocks Drop With Miners on Fed Rate Increase Speculation(抜粋)

◎欧州債:ポルトガル債が下げ幅縮小、DBRSが格付け維持を示唆

17日の欧州債市場では、ポルトガル債が下げ幅を縮小した。格付け 会社DBRSが同国の現在の格付けに「違和感はない」との姿勢を示し たため、格下げで欧州中央銀行(ECB)の量的緩和プログラムの買い 入れ対象から外れるとの懸念が和らいだ。

DBRSのチーフエコノミストでソブリン格付け責任者のファーガ ス・マコーミック氏は17日のインタビューで、ポルトガルの「BBB (low)」という格付けは「安定的なトレンドであり、われわれが現 行水準に違和感を感じていないことを明確に示唆している」と述べた。 このコメントを受け、月初来の最高水準にあったポルトガル10年債利回 りは低下に転じた。

四大格付け会社のうちDBRSは唯一、ポルトガル国債を投資適格 級に維持している。このおかげでポルトガル国債はECBの量的緩和プ ログラムの購入対象であり続け、政府は資金調達コストを抑えることが できている。マコーミック氏は前日行われたロイター通信とのインタビ ューで、ポルトガルの最近の国内総生産(GDP)統計は成長見通しに 懸念を抱かせると発言し、同日の市場でポルトガル債は急落していた。

だがマコーミック氏はブルームバーグに対し、「過去数日間に表明 した懸念は累積的な懸念だ」と説明した。DBRSはポルトガルの格付 けを10月21日に見直す予定。

ロンドン時間午後5時現在、ポルトガル10年債利回りは3ベーシス ポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の2.87%。一時は7月29日以来 の高水準となる2.97%に達していた。

原題:DBRS Is ‘Comfortable’ With Portugal’s Rating; Bonds Pare Decline(抜粋)

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