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米モルガンSが「物言う株主」の標的に-バリューアクトが2%取得

  • バリューアクトによるモルガンS投資の評価額は約1260億円-関係者
  • 長期投資に向け、経営陣と協力関係を築きたい-バリューアクト

モルガン・スタンレーが、物言う株主(アクティビスト)ファンドとして知られる米バリューアクト・キャピタル・マネジメントの標的になった。ヘッジファンドのバリューアクトは15日の当局への届け出で、モルガン・スタンレー株を4-6月期に新たに買い入れたことを明らかにした。6月末時点での持ち株比率は2%。

  ブルームバーグが入手したバリューアクトの投資家向け書簡によれば、この持ち分2%はジェフ・ユーベン氏率いる同ファンドがアクティビストとして保有する株式の中核。モルガン・スタンレーへのこれまでの投資は12億5000万ドル(約1260億円)強と評価されると、事情に詳しい関係者1人が非公開情報であることを理由に匿名で明らかにした。

  バリューアクトは同書簡で、モルガン・スタンレーが金融危機後は投資銀行助言業務のほか、ウェルスマネジメントや資産運用など、資産を膨らませずに手数料収入をベースとする事業に軸足をシフトしてきた点を評価。こうした事業の利益は今や同行全体の80%を占め、金融危機前の30%から増えたと説明した。またモルガン・スタンレーが「最も深刻な経済ショックを乗り切れるよう」資本増強に努めたほか、貸し倒れリスクの低減に動いたことも高く評価した。

Key Speakers At The World Economic Forum (WEF) 2016

モルガンSのゴーマンCEO

Photographer: Simon Dawson/Bloomberg

   モルガン・スタンレー株は株価収益率(PER)の約10倍、株価純資産倍率(PBR)0.7倍で取得し、「異例に割安」だったともバリューアクトは書簡で説明。「投資が長期かつ成功するものになるよう、経営陣と協力関係を築きたい」と表明した。一方、モルガン・スタンレーの広報担当ウェズリー・マクデード氏は「どの投資家に対してもそうだが、バリューアクトを株主として歓迎する」と述べた。

  米大手銀は時価総額が大きく、増配や自社株買いの拡大に当局の許可が必要なことから、アクティビストは本格投資に及び腰の傾向にあったが、今年これまでの株価低迷でアクティビストの介入を求める声が強まっていた。

  160億ドル強の資産を運用するバリューアクトがこれまで経営方針に影響を与えた企業はマイクロソフトやガードナー・デンバー、ロイター・グループ、アドビ・システムズ、サラ・リーなど。

原題:Morgan Stanley Targeted by ValueAct as Core Activist Stake (2)(抜粋)

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