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【今週の債券】長期金利は低下か、市場関係者のコメント一覧

  • 長期金利の予想レンジはマイナス0.15%~マイナス0.03%
  • 夏期休暇明けの週後半にかけて低下基調やや強めそう-アムンディ

今週の債券市場では長期金利が低下すると予想されている。日本銀行による長期国債買い入れオペで需給の逼迫(ひっぱく)が続くとの見方や、最近の金利上昇を受けて超長期ゾーンを中心に投資家からの需要が見込まれることが背景。
  
  新発10年物国債利回りについて、ブルームバーグが前週末に市場参加者4人から聞いた今週の予想レンジは、全体でマイナス0.15%~マイナス0.03%。9日には一時マイナス0.03%と1週間ぶり高水準を付けた。市場参加者の今週の先物中心限月、新発10年物国債利回りの予想レンジと債券相場見通しのコメントは以下の通り。

*T
◎アムンディ・ジャパンの浜崎優市場経済調査部長
先物9月物=151円10銭-152円10銭
新発10年物国債利回り=マイナス0.15%~マイナス0.05%
  「4ー6月期実質GDPのほか、米国でも重要経済統計の発表があるが、いずれもネガティブな数字が出にくいとの見立て。年初から世界的な不透明感などネガティブな材料が相次いできたがここまで何とか乗り越え、米株価は最高値更新。ファンダメンタルズ(経済の基礎的諸条件)に対する自信と、コンスタントな日銀買い入れによる需給の良さが均衡するとみている。ただ、投資家が夏期休暇から戻ってくる週後半にかけては、金利低下基調をやや強めるとみている」

◎SMBC日興証券の竹山聡一金利ストラテジスト
先物9月物=150円90銭-152円00銭
新発10年物国債利回り=マイナス0.13%~マイナス0.03%
  「超長期ゾーンの流動性供給入札を控えて上値が重いイメージ。先週行われた30年債入札は事前に警戒されていたものの、無難にこなし、その後利回りは低下した。しかし、本当に同ゾーンが強いのかどうか懐疑的。イールドカーブ的には割安感が出て、相応に魅力もあるが、需給的には不安も残っていそうだ。残存10年超を対象とした日銀国債買い入れオペが17日に通知されるとみられ、オペ結果などを見極めつつも、超長期ゾーンの上値は重いだろう」

◎JPモルガン・アセット・マネジメントの塚谷厳治債券運用部長
先物9月物=151円30銭-152円00銭
10年物国債利回り=マイナス0.12%~マイナス0.06%
  「日銀の金融政策に対する見方が不透明。これまでの金融政策を包括的に検証するという異例の声明が出たので不確実性が高い。2%物価目標の早期達成を目指して、ヘリコプターマネー的な政策に向かうリスクも想定される。一方、円高圧力が強い環境が続けば、国内投資家から超長期ゾーンに買いが集まりやすい。マイナス金利政策がどうなるかに関して5年債入札が注目される。マイナス金利政策がオプションから外れるリスクがあるのであれば割高な水準となる」

◎岡三証券の鈴木誠債券シニアストラテジスト
先物9月物=151円50銭-152円00銭
新発10年物国債利回り=マイナス0.15%~マイナス0.10%
  「30年債利回りで0.4%台、40年債利回りで0.5%台と、年度初めの水準では買いが入った。マイナス金利がなくなるとか国債買い入れが大幅に減額されるなど、一体いつの話だと言えばそれまで。利回りが上がれば買いが入ることが確認された。今後、日銀の金融政策が縮小に向かうことがはっきりすれば利回りも大きく上昇するだろうが、当面はなさそう。上値が重くなっても、結局は売り切れない」
*T

<今週の国債入札予定>

入札日タイプ対象発行予定額
16日流動性供給残存15.5年超から39年未満の既発国債4000億円
17日国庫短期証券新発1年物2兆5000億円
18日国庫短期証券新発3カ月物4兆4000億円
18日利付国債新発5年物、128回債のリオープン2兆4000億円

  
  注目の国内経済指標では、内閣府が15日に発表する4-6月期の実質国内総生産(GDP)速報値がある。ブルームバーグの事前調査によると、前期比0.2%増、年率0.7%増が見込まれている。1-3月期改定値は0.5%増、1.9%増だった。

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