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シャープ買収で鴻海の払い込み完了、債務超過解消-高橋社長が退任

  • 新社長に鴻海の戴正呉副総裁が就任へ
  • みずほ銀と三菱東京UFJが総額3000億円の融資枠設定

シャープは12日、台湾の鴻海精密工業からの買収に伴う出資が完了したと発表した。これを受けて高橋興三社長が同日付で退任、今後は鴻海傘下での事業再建が本格化する。

  発表によると、鴻海と関連会社はシャープが第三者割当で発行する新株を総額約3888億円で取得し、全体の約66%を保有する筆頭株主となる。6月末の払い込み完了を想定していたが、中国の独占禁止当局による審査が長引いたことで遅れていた。6月末時点で約854億円だった債務超過は、払い込みにより解消した。

  シャープは液晶事業の不振から経営危機に直面、鴻海による買収提案を受け入れ100年以上にわたる独立経営に終止符を打った。高橋興三社長は12日付で社長職と取締役を退任、鴻海の戴正呉副総裁の社長就任を13日の取締役会に諮る。

  シャープの4-6月期の純損益は275億円の赤字(前年同期は340億円の赤字)と、厳しい経営が続いている。今後は次世代の液晶や有機ELなどに投資する一方で、人員削減にも取り組む。みずほ銀行と三菱東京UFJ銀行はシャープ向けに総額3000億円の融資枠を設定した。

  シャープ株は12日、出資完了のめどが付いたことから急騰し、一時は前営業日比21%高の108円を付けた。終値は同19%高の106円。

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