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米国債(11日):下落、利上げ観測で-30年債入札後に下げが加速

更新日時

11日の米国債相場は下落。年内の利上げ観測を背景に売りが優勢になった。30年債入札で需要が今週の他の国債入札よりも弱かったため、下げ幅を拡大した。

  10年債は3日ぶりに下落。利回りは全ての年限で上昇した。30年債入札では投資家の需要を測る指標の応札倍率が2.24倍と、3カ月ぶりの低水準。10日の10年債入札では落札利回りが4年ぶりの低水準となり、9日の3年債入札では需要が年初来で最高だった。

Hiking Expectations

  年内の利上げ観測が強まる中で投資家はさらに買いを入れるのをちゅうちょしている。ブルームバーグがまとめた金利先物市場の動向によれば、年内の利上げ確率は約49%。サンフランシスコ連銀のウィリアムズ総裁は年内利上げが正当化されるとの見解を示した。

  キャンター・フィッツジェラルドの金利ストラテジスト、ジャスティン・レデラー氏は「リスク選好のような取引だ。終日にわたって売り圧力が強く、入札後も続いた」と指摘。次回の利上げについては「12月が適切な予想のように感じられる」と述べた。

  ブルームバーグ・ボンド・トレーダーのデータによれば、ニューヨーク時間午後5時現在、10年債利回りは前日比5ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の1.56%。同年債(表面利率1.5%、2026年8月償還)価格は99 14/32。

  30年債利回りは4bp上昇の2.27%、2年債利回りは6bp上昇して0.74%。

  30年債入札では、海外中央銀行を含む間接入札者の落札全体に占める割合が61.5%と、先月の68.5%から低下。10日の10年債入札では間接入札の割合は過去最高に近かった。

  この日の入札ではプライマリーディーラー(政府証券公認ディーラー)の割合が27.7%。前回入札では23.1%だった。

  主要国中銀の緩和政策の影響で、利回りを求めて投資資金が米国債に流入している。30年債入札では最高落札利回りが2.274%と、過去2番目の低水準。先月は過去最低の2.172%だった。

  ストーン・アンド・マッカーシー・リサーチ・アソシエーツの債券アナリスト、ジョン・キャナバン氏は「先月の需要の強さを考えると、多少の落ち込みは予想していた。しかし、これまでの数字を見る限り、海外と投資ファンドからの需要はいずれもまだ高い」と述べた。

原題:Treasuries Extend Decline as Demand Ebbs at 30-Year Bond Auction(抜粋)

(第6段落以降を追加し、更新します.)
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