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米国株(11日):経営陣による自社株買いが減少-指数は高値更新

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米株式市場では直近2回の急落時に底値で買って大きな利益を得た投資家が、今は市場から距離を置こうとしている。

  調査会社ワシントン・サービスとブルームバーグがまとめたデータによると、7月に自社株を購入した企業幹部や役員は前年同月比44%減少し316人と、1カ月の人数としてはデータを取り始めた1988年以降で最低だった。一方で売却したのは1399人で、購入者の数を大きく上回っている。企業は自社株買いを継続するものの、主要株価指数が過去最高値を更新するのを横目に、高い役職につく社員は買いを控えている。

Insider Buying Dries Up

  11日の米国株市場では、S&P500種株価指数は前日比0.5%高の2185.79と、この1カ月で9回目の終値ベースでの過去最高値更新となった。ダウ工業株30種平均は117.86ドル(0.6%)上げて18613.52ドルで、こちらも最高値を更新した。

  センター・ファンズのジェームズ・アベート最高投資責任者(CIO)は「毎日のように事業のファンダメンタルズを注視している人たちが、状況の悪化を目の当たりにしている」と分析。「加えて株式バリュエーションが非常に高いこともあり、相場は調整を迎えやすい状況にある」と指摘した。センター・ファンズは相場が下げる可能性に備えてS&P500種のプット・オプション(売る権利)を購入したという。

  11日の相場上昇で、S&P500種の株価収益率(PER、予想ベース)は18.6倍に上昇し、2002年以来の高水準となった。この日は特に、メーシーズやコールズなど小売り株が大きく値上がりした。四半期決算が好感された。またエネルギー株も上昇。製油会社の需要増加見通しから原油相場が上昇したことが手掛かり。

  株式相場はここ最近の取引で過去最高値に上昇。予想を上回る決算や経済データの改善、各国の中央銀行が成長支援を継続するとの楽観が背景にある。S&P500種は、7月半ばにそれまでの最高値を上回って以降はレンジ取引が続いており、24営業日続けて上下どちらの方向にも1%を超えて動いていない。シカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティ指数(VIX)は2年ぶり低水準付近で推移している。11日は3.1%低下の11.68。

  この日は電子商取引のアリババ・グループ・ホールディングが2カ月ぶり高値に上昇。予想を上回る決算が好感された。アリババ株を保有するヤフーは3.4%上昇。メーシーズとコールズは、1日の上昇率としては少なくとも7年で最大。

  一方で、メーシーズが全店舗の14%を閉鎖する計画を発表したことを受けて、ショッピングモール所有企業の株価は下落した。ハンバーガーチェーンを展開するシェイクシャックは6.2%安。4-6月(第2四半期)の既存店売上高の伸びが市場予想に届かなかった。

原題:Insider Buying Evaporates While S&P 500, Dow Average Cap Records(抜粋)

(5段落以降を追加し、更新します.)
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