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米国の暗殺の歴史想起させたトランプ氏-人柄への懸念あらためて浮上

米大統領選の共和党候補ドナルド・トランプ氏が銃保持の権利を認める米憲法修正第2条をめぐって物議を醸す発言をしたことは、同氏の人柄を懸念して投票行動を決めかねている有権者をさらに遠ざけたばかりでなく、過去に何人もの大統領が暗殺あるいは暗殺未遂に遭ってきた米国の負の歴史を思い起こさせた。

  トランプ氏は9日、「憲法修正第2条を支持する人々」が民主党候補のヒラリー・クリントン氏による最高裁判事の指名を阻止するという趣旨の発言をし、特定の層だけに分かるような方法で暴力行使を誘ったと批判された。トランプ氏は、銃保持の権利を支持する有権者に対しクリントン氏に投票しないよう訴えただけだと釈明。FOXニュースの番組で「他の解釈はあり得ない」と言明した。

  トランプ氏はノースカロライナ州でのキャンペーンで、銃保持の権利を制限しようとするクリントン氏の姿勢を批判し、同氏が判事を選ぶことになれば、「あなた方にできることは何もないが、憲法修正第2条を支持する人々にはできることがあるかもしれない」と即興で発言。これに対し強い非難が巻き起こった。

  米国ではこれまでに4人の大統領が銃で殺害された。リンカーン、ガーフィールド、マッキンリー、ケネディ各大統領だ。1968年には暗殺されたジョン・F・ケネディ大統領の弟であるロバート・ケネディ氏が銃撃を受けて死亡。81年にはレーガン大統領に対する暗殺未遂事件が発生した。

  ブルームバーグ・ポリティクスが10日発表した調査結果によると、11月の大統領選で投票する公算が大きい米有権者のうち、トランプ氏の方がクリントン氏より「大統領にふさわしい気質」を備えていると回答した人は31%。クリントン氏の方がトランプ氏より気質面で優れているとの回答は56%だった。
  
原題:Trump Resurrects Worries on His Character and Nation’s Violent Past(抜粋)

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