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1997年の崩壊前夜以来の熱さ-香港不動産株の急上昇に警戒感広がる

  • ハンセン不動産株指数はハンセン指数との比較で19年ぶり高水準
  • 「株価上昇局面は終わった」と交銀国際のアナリスト

香港上場の不動産株は、約20年前の同地での住宅バブル崩壊以降で最も好調に推移している。

  ハンセン不動産株指数は1月に付けた今年の安値から37%上昇。7月29日にはハンセン指数との比較で19年ぶりの高水準に達した。同不動産株指数が、より広範な銘柄から成るハンセン指数に対して前回これほど良好なパフォーマンスを示したのは1997年10月。アジア通貨危機を受けて香港不動産市場が崩壊する少し前だ。

  香港の不動産市場が再び当時のようなひどい落ち込みを示すと予想する声はほとんどないが、不動産株の値上がりが行き過ぎでペースが速過ぎると懸念する投資家にとって、ハンセン不動産株指数のパフォーマンスは警鐘となっている。強気派は住宅価格の安定化とより好ましい金利見通しを指摘するが、交銀国際やベアリング・アセット・マネジメントは経済成長の弱さやアパート供給の急増で、不動産株上昇が妨げられるとみる。交銀国際の劉雅瀚アナリスト(香港在勤)は「株価上昇局面は終わった」と述べた。

  ハンセン指数は今年2月12日まで約9カ月にわたって弱気相場が続いた。同指数構成銘柄のうち、同日以降の値上がり率上位10位以内の半数を不動産株が占めている。新世界発展と九龍倉集団、長江実業地産の株価はいずれも40%余り上昇し、ハンセン指数の上昇率(23%)を上回った。

  ブルームバーグ・インテリジェンスによると、香港の建設中・完工済みプロジェクトの物件のうち、買い手が付いていないのは6月末時点で計7万1000件へと大幅に増え、12年ぶりの高水準。香港の1-3月(第1四半期)域内総生産(GDP)は市場予想に反して前期比で減少。6月の小売売上高は前年同月比8.9%減と、前年割れが続いた。

原題:Hong Kong Property Stocks Are Hottest Since Eve of 1997 Collapse(抜粋)

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