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欧州債:イタリア国債ほぼ変わらず-DBRSが格下げ方向で見直し

8日の欧州債市場ではイタリア国債がほぼ変わらずとなった。憲法改正をめぐる国民投票が実施されるのを前に、同国の格付けが引き下げ方向で見直されることが背景にある。

  イタリア10年債は前週末までの続伸で、利回りは1年5カ月ぶり低水準を付けていた。格付け会社DBRSは5日、同国の格付け「A(low)」を引き下げ方向で見直すと発表。イタリアの最高裁判所はこの日、住民投票の実施を承認した。これでレンツィ首相は憲法改正の是非を問う住民投票を実施できる見通しとなった。否決された場合、同首相は辞任する意向を示している。

  DZ銀行(フランクフルト)の債券ストラテジスト、クリスティアン・レンク氏は、イタリアに対する「DBRSの格付けは他の3大格付け会社と比較して良かった」とし、「リスクが長期化していることに鑑みて、投資家は周辺国債に対する現在の小さいスプレッドが適切かどうか相場に織り込み始める可能性がある」と語った。

  ロンドン時間午後4時10分現在、イタリア10年債利回りは前週末比ほぼ変わらずの1.13%。5日は1.128%まで下げ、2015年3月以来の低水準を付けた。同国債(表面利率1.6%、2026年6月償還)価格は104.37。

  同年限のドイツ国債利回りは1ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇のマイナス0.057%。イタリア国債とのスプレッドは119bpで、これは4月以降の最小。

原題:Italy’s Bonds Halt Rise as Credit Rating Threatened by Politics(抜粋)

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