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タイ新憲法草案を承認、総選挙へ前進-国民投票で賛成過半数

更新日時
  • プラユット暫定首相は投票結果を称賛
  • 国内政治の混迷深まる恐れと警告-新憲法草案の批判者ら

2年前のクーデター以降、軍政が続くタイで7日、新憲法草案の是非を問う国民投票が行われ、草案が承認された。約10年間続くタクシン派と反対派の政治対立は続いているものの、総選挙実施への道筋が整った。

Thai Constitutional Referendum

プラユット暫定首相

Photographer: Dario Pignatelli/Bloomberg

  選挙管理委員会が同日夜公表したところによると、開票率94%時点で賛成61.4%、反対38.6%。公式結果は数日間は出されない見込み。当局によると投票率は55%前後と、過去の国民投票とほぼ同水準。

  陸軍司令官として2014年のクーデターを主導したプラユット暫定首相は首相府の声明で国民投票の結果を称賛。「この最高の結果に到達するまでに多大な労苦を必要としたが、タイの未来を堂々と国民自ら決定できるプロセスがわれわれ自身の意志により実現した」と表明する一方で、「政治が移行する微妙な時期に外的な一部の不適切な介入があったことは残念だ」と指摘した。

  新憲法草案の承認により、現軍事政権が予定通り来年の遅い時期に総選挙を実施する可能性が大きくなったが、総選挙で誕生する新政権への軍の影響力も高まる見通し。

  新憲法草案に批判的な人たちは、過去の軍主導による憲法と同様、今回もタイの政治的な混迷を一段と深めることになると警告する。

  東南アジア研究所(チェンマイ)の調査ディレクター、ポール・チェンバース氏は「軍の正式な権力が復活した重要な日となった」と述べた上で、「軍はこの民政移行を利用して、全国的に独裁体制を強めようとしている。これはタイ民主主義にとって最悪の状況もしくは奈落の底を意味する」と論じた。

原題:Thais Approve Military-Backed Charter in Step Toward Election(抜粋)

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