コンテンツにスキップする

グロース氏:個人消費がなければリセッション-9月利上げは予想せず

強い内容となった7月の米雇用統計でも、ビル・グロース氏の米経済成長と投資リターンの見通しを押し上げるには不十分だった。

  ジャナス・キャピタル・グループで「ジャナス・グローバル・アンコンストレインド・ボンド・ファンド」(運用資産15億ドル)を運用するグロース氏は5日、ブルームバーグテレビジョンのインタビューで、「米経済は個人消費がなければ基本的にリセッション(景気後退)状態だ」と指摘。雇用主は採用を続けている一方で、「設備投資への支出が不足している」と加えた。

  この日発表された7月の雇用統計では、非農業部門雇用者数が25万5000人増となった。グロース氏は、金融当局は成長押し上げのため政策金利を低水準で据え置いているものの、現在は「デフレの世界」となっており、その中で金融政策は「弱々しく、死にひんしている」と言明した。つまり、投資家はリターンへの期待を調整する必要が出てくることになる。  

  グロース氏は「年金基金や小規模な事業者は、年金に関して7-8%のリターンを期待している。それが得られなければ、厳しい状況に陥ることになる」と指摘。その代わり、4%程度のリターンを期待すべきだと説明。最近発表した月間投資見通しを繰り返す形で、低金利が既に銀行や保険会社、年金基金、貯蓄者のリターンに打撃を与えていると述べた。

  その上で、年金基金は「拠出の増加か給付金の減額が必要だ。市場の金融構造という点で見て、双方ともネガティブな状況だ」と指摘した。

  米金融政策については、9月の利上げは見込んでいないと発言。その上で、「フェデラルファンド(FF)金利は上昇する必要がある。さもなくば資本主義そのもの、そして金融機関がダメージを受けてしまう」と語った。

原題:Gross Says Without Consumer Spending U.S. Is In Recession(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE