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米国株(5日):S&P500種、ナスダックが最高値-雇用統計好感

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5日の米株式相場は上昇。S&P500種株価指数は最高値を更新、ナスダック総合指数も1年ぶりに最高値を付けた。米雇用者数が引き続き強い伸びを示したことに加え、ハイテク企業の好決算が背景にある。

  ナスダック指数は過去9営業日で8度目の上昇。週間では6週連続高と、昨年11月以降で最長の上昇局面にある。1カ月前に決算発表が始まって以来、eベイやシーゲート・テクノロジー、バイオジェンなどの株価の上げは20%を超えている。

  ナスダックは昨年の夏に始まった世界的な株安から回復して最高値を更新した最後の主要米国株指数となった。2015年7月20日に付けた最高値からは最大で18%下げ、弱気相場入りが目前に迫る局面もあった。

  ナスダック総合指数は前日比1.1%上昇の5221.12。S&P500種株価指数は3日続伸し、0.9%上昇の2182.87で終了。週間では0.4%上昇した。ダウ工業株30種平均は前日比191.48ドル高の18543.53ドルで終えた。

  ウェルズ・ファーゴ・インベストメント・インスティチュートのダレル・クロンク社長は「雇用統計はおしなべて良い数字だった。これで9月の利上げ観測が再び強まるとは思わないが、労働参加率が上がっているのは健全なことだ。これらの数字を受けて株高、利回り上昇、ドル高になっている」と述べた。

  7月の非農業部門雇用者数(事業所調査、季節調整済み)は前月比25万5000人増加。ブルームバーグがエコノミスト89人を対象に実施した調査での全ての予想を上回った。前月は29万2000人増に上方修正された。家計調査に基づく7月の失業率は4.9%で前月と変わらず。平均時給の伸び率は4月以降で最大。

Nasdaq Composite Sets All-Time High

  金利先物市場が示す利上げ確率が初めて50%以上になっているのは2017年3月。雇用統計の発表前は同年11月だった。9月の利上げ確率は28%と、前日の18%から上昇した。

  スタイフェル・ニコラウスの運用担当者、チャド・モーガンランダー氏は「この統計は経済全体が安定した基盤を築いていることを裏付けている。相場上昇は予想通りだ。米連邦公開市場委員会(FOMC)が利上げを実施する可能性はなお高いが、選挙後までないだろう。現在は日本銀行とイングランド銀行の金融政策がFOMCの役割を担っており、FOMCにもう少し助走期間を与えている」と語った。

  S&P500種構成企業の4分の3余りが第2四半期決算をすでに発表している。そのうち77%で利益が予想を上回り、56%で売上高が予想を上回った。アナリストの利益見通しは2.7%減と、1カ月弱前の5.8%減から減益率が縮小した。

Tech Turnaround

  プライスライン・グループが4%上昇し、ナスダック最高値更新に寄与した。同社の4-6月(第2四半期)利益は市場予想を上回った。同社のウェブサイトを通じたホテル予約件数が増加し、欧州観光旅行へのテロの影響は限られた。利益が予想を上回ったクラフト・ハインツは3.8%上昇。

  銀行銘柄主導で金融株が1.9%上昇し、ほぼ1カ月ぶりの大幅高。S&P500種の10セクターでは選択的消費株や情報技術(IT)、工業株も上昇した。一方、公益事業株と通信サービスは下げた。

原題:Nasdaq Composite Rallies to Top Record on Jobs Data, Earnings(抜粋)

(第6段落以降を追加し、更新します.)
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