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【個別銘柄】日水や大成建安い、トヨタやニコン上昇、サンケン電急落

更新日時

5日の日本株市場で、株価変動材料のあった銘柄の終値は次の通り。

  日本水産(1332):前日比9%安の453円。5日午後1時に発表した4-6月期営業利益は前年同期比18%減の41億7400万円だった。魚価の下落などが響き水産事業が減収減益だったうえ、北米での家庭用冷凍食品の苦戦で食品事業も振るわなかった。

  大成建設(1801):5.3%安の820円。4-6月営業利益は前年同期比10%減の161億円と5日午後2時に発表した。野村証券は営業利益のほか土木の単体粗利率も前年同期を下回ったと指摘。単体受注は建築が23%減と、大型案件の寄与があったが減少し違和感との見方を示した。

Toyota Motor Corp. Announces Its First-Quarter Earnings

決算発表するトヨタ

Photographer: Kiyoshi Ota/Bloomberg

  トヨタ自動車(7203):3%高の5860円。2017年3月期営業利益予想を1兆7000億円から前期比44%減の1兆6000億円に下方修正すると4日発表。円高などを踏まえ見直したが、野村証券では会社計画は保守的すぎると指摘した。第1四半期の営業利益率が震災影響を除くと10%を超えたことを考慮すれば、会社想定ほどの円高影響や経費増の発生可能性は低いと分析。目標株価を6300円から7200円に上げ、投資判断「買い」を継続した。

  ニコン(7731):4.4%高の1523円。4日発表した4-6月期営業利益は前年同期比2.9倍の149億円と市場予想77億円を上回った。新製品投入や経費抑制などで映像事業が計画を上回る推移になると見込み4-9月期営業利益予想を190億円から前年同期比54%増の230億円に上方修正した。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は4-6月期は、厳しい事業環境にある映像事業が前年より高い利益率を達成し大健闘したなどと評価した。

  サンケン電気(6707):12%安の298円。4日発表の4-6月期営業利益は前年同期比61%増の3億1900万円だった。通期計画に対する進ちょく率は4.6%。三菱UFJモルガン・スタンレー証券の事前予想は5億円で、半導体デバイスが好転しながらもPM事業やPS事業は悪化したと指摘。増益を確保したものの、通期計画に対する進ちょく率は低く、通期計画の達成度を考える段階にないと分析した。

  ディスコ(6146):5%高の1万1130円。4-9月期営業利益予想を102億円から127億円に上方修正し、中間配当予想を54円から70円に増額した。野村証券では、セクター平均を大きく上回る成長を遂げうる会社であるという見方を再確認し、投資判断「買い」を継続した。3D-NAND関連銘柄としての注目はこれからとみる。

  いすゞ自動車(7202):6.3%安の1211.5円。4日発表の4-6月期営業利益は前年同期比25%減の368億円だった。主に新興国・資源国で販売が不振だった。東海東京調査センターは中近東やアフリカが想定以上に下振れて、サプライズだったと電話取材で述べた。決算全体は事前の観測報道にほぼ沿った内容で減益は想定の範囲内だったが、同社株は自動車株の中でも人気が集中しており、報道後も株価はあまり動いていなかったので時間差で反応しているとの見方を示した。

  バンダイナムコホールディングス(7832):9.7%高の2800円。4-6月営業利益は前年同期比29%増の234億円と4日に発表。また、4-9月期営業利益予想を230億円から前年同期比2.7%増の320億円に上方修正した。海外の家庭用ゲームソフト「ダークソウルⅢ」や国内外のネットワークコンテンツが好調に推移する。ゴールドマン・サックス証券は4-6月営業利益は同証予想144億円を大きく上振れ想定以上と評価。パッケージゲームの上振れを要因に同証の17年3月期営業利益予想を11%引き上げた。

  グリー(3632):8.5%安の472円。4日発表の16年6月期営業利益は前の期比30%減の142億円だった。7-9月期の見通しは前年同期比77%減の10億円。クレディ・スイス証券は決算、会社計画ともに想定を下回り、ネガティブな印象と指摘。売上の減少に費用削減が追いつき難くなっているとした。

  ローム(6963):5.4%高の4730円。4日発表の4-6月期営業利益は前年同期比40%減の69億円だったが、クレディ・スイス証券は会社計画対比でコスト抑制効果を中心に大幅に上振れる結果になったと評価。上期計画(前年同期比68%減の76億円)も超過の可能性が高いとみる。

  東洋建設(1890):12%安の451円。5日午後1時発表の4-6月純利益は前年同期比82%減の1億9800万円だった。通期計画に対する進ちょく率は4.3%にとどまる。採算性の高い完成工事が減り、国内土木事業の営業利益は46%減少。為替評価差損も響いた。

  森永乳業(2264):2.7%高の691円。5日午後2時発表の4-6月期営業利益は前年同期比64%増の72億9600万円だった。通期計画164億円に対する進ちょく率は44%。

  ツムラ(4540):11%高の3015円。4日発表の4-6月期営業利益は前年同期比6.2%減の44億8900万円だったが、モルガン・スタンレーMUFG証券では保守的過ぎた期初の会社計画に対して上振れスタートでポジティブと評価した。同時に発表した発行済み株式総数の2.55%、金額で50億円を上限とする自己株買いについては、想定外のプラス材料と指摘。同証は目標株価を2900円から3000円に上げた。

  テルモ(4543):3.5%高の4340円。4日発表の4-6月期営業利益は前年同期比9.8%増の214億円だった。野村証券はアクセス製品の採算性の大幅改善などを織り込み、投資判断を「中立」から「買い」に、目標株価を4600円から5300円に上げた。10月以降も薬剤溶出ステント「Ultimaster」の普及が持続する点も評価した。

  NTTデータ(9613):5.1%高の5320円。4日発表した4-6月期営業利益は前年同期比15%増の174億円だった。公共・社会基盤事業が増収増益となった。ジェフリーズ証券は投資判断を「アンダーパフォーム」から「ホールド」に、目標株価を5000円から5500円に上げた。公共部門の利益率改善で営業利益が力強く伸びたなどとし、決算の印象はポジティブと評価した。

  グローリー(6457):12%高の3315円。発行済み株式総数の3.04%、金額で60億円を上限に自己株取得を行うと4日に発表。SMBC日興証券では、自社株買いは会社の純利益計画に対して総還元性向は100%を超えると算定され、ポジティブな印象と指摘した。自社株買いと同時に4-6月期営業利益は前年同期比2.9倍の26億8300万円とも発表した。

  丸一鋼管(5463):7.8%安の3430円。5日午前に発表した4-6月期の売上高は前年同期比15%減の315億円、純利益は同64%減の11億7100万円だった。国内で主力製品の建築・土木用鋼管の需要が減少、北米やアジアも減収となった。採算面では原材料高の一巡などで営業、経常利益は改善したが、投資有価証券評価損の計上が響いた。17年3月通期計画を修正、売上高は従来から3%弱下方修正し1348億円(前期比7%減)とした。

  楽天(4755):5%高の1220円。4日に1-6月期決算を発表。ブルームバーグの計算によるとインターネットサービス事業での販管費増加などで4-6月期営業利益は前年同期比1.1%減の259億円となった。ただ、クレディ・スイス証券では、同証予想の範囲内だが楽天カードや楽天銀行は高い利益成長を達成したと評価。好調トレンドは継続するとみる。

  JPホールディングス(2749):7.9%安の279円。5日午後2時発表の4-6月期営業利益は前年同期比60%減の9900万円だった。販管費が前年同期に比べ約5割増加した。

 

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