コンテンツにスキップする

8月4日の海外株式・債券・為替・商品市場

更新日時

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次 の通り。

◎NY外為:ドルがほぼ変わらず-5日発表の雇用統計待ちで様子見

4日のニューヨーク外国為替市場ではドルがほぼ変わらず。ここ1 週間で最も小幅な値動きにとどまった。市場は米金融当局の利上げの道 筋を見極めるため、米雇用統計の発表を待っている。

5日に雇用統計の発表を控え、様子見姿勢が広がる中、主要10通貨 に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は今 週、上げ下げを繰り返す展開となっている。統計の内容次第で、年内の 利上げ予想が復活する可能性がある。4日のドル指数の水準は、3日の 終値からほとんど変わっていない。一方この日はイングランド銀行 が2009年3月以降初めてとなる利下げを実施し、ポンドが大幅安となっ た。

バンク・オブ・ノバスコシアのチーフ為替ストラテジスト、ショー ン・オズボーン氏はイングランド銀の決定について、「米金融当局やド ルにとって何の意味も持たない」と指摘。「米金融当局にとって重要な のは非農業部門雇用者数だ。これまでの当局者の発言にもかかわらず、 年内利上げへのハードルは高い」と述べた。

ニューヨーク時間午後5時現在、ブルームバーグ・ドル・スポット 指数は前日比ほぼ変わらず。前日は、米民間雇用者数の安定した伸びが 好感されて上昇していた。ドルは対円でほぼ横ばいの1ドル=101円22 銭。対ユーロでは0.2%上げて1ユーロ=1.1130ドル。

米労働省は5日に7月の雇用統計を発表する。ブルームバーグがま とめたエコノミスト調査の中央値では、非農業部門雇用者数は18万人増 が見込まれている。6月は28万7000人増だった。

IGのチーフマーケットストラテジスト、クリス・ウェストン氏 (メルボルン在勤)は「明らかにドルの下振れリスクはある。誰もが雇 用統計に注目している」と述べた。

金利先物トレーダーらは17年下期まで利上げを予想していない。先 週の初め時点では3月にも利上げすると見込んでいたが、4-6月(第 2四半期)の国内総生産(GDP)が低調だったことを受けて、予想を 先延ばしした。

コモンウェルス銀のシニア通貨ストラテジスト、エリアス・ハダド 氏は「7月の雇用統計で力強い雇用増加と賃金上昇が見られ、全体的に 堅調な内容となれば、米政策金利見通しの緩やかな上方向への修正が支 持され、ドルにプラスとなるだろう」と分析した。

原題:Dollar in Limbo Before U.S. Payrolls as Traders Seek Clue on Fed(抜粋)

◎米国株:ほぼ変わらず、雇用統計待ち-英金融政策は材料視されず

4日の米株式相場はほぼ変わらず。イングランド銀行(英中央銀 行)が景気刺激策を発表したが材料視されず、景気の強さと米金融当局 の次の一手を占う上で5日発表の米雇用統計に注目が集まっている。

企業決算からはほとんど方向感が出なかった。容器メーカーのボー ルは利益が予想を上回り、株価は1987年以来の大幅高。見通しを上方修 正したケロッグは1.7%上昇。一方、肥料メーカーのCFインダストリ ーズ・ホールディングスは決算がアナリスト予想に達しなかったことが 嫌気され、7年ぶりの大幅安となった。メットライフは8.7%下落。利 益が失望される内容となった。

S&P500種株価指数は前日比1ポイント未満上昇の2164.25で終 了。前日終値を挟んでもみ合う場面が目立った。ダウ工業株30種平均 は2.95ドル安の18352.05ドルで終えた。ナスダック総合指数は0.1% 高。

プライベート・クライアント・リザーブ・オブ・USバンクの地域 運用担当者、ジム・デービス氏は「あすの雇用統計は相場を動かす材料 になる。下半期に業績が伸びるとの確信を強めるには経済成長が必要 だ。株価収益率(PER)の拡大によって相場は上昇してきたが、 PERは現在、伸びきっている」と述べた。

S&P500種は過去数週間、最高値圏で推移しており、予想PER は18.4倍と約10年ぶりの高水準近くにある。

英国の欧州連合(EU)離脱決定を受けた景気の落ち込みを緩和す るため、英中銀が2009年以来で初めて利下げに踏み切ったが、幅広く予 想されていた。同中銀は国債と社債の購入および銀行への貸し付けプロ グラムを通じたバランスシートの膨張計画も発表した。これらの発表の 後、米金融当局の利上げ実施時期に対する見通しが後ずれした。金利先 物市場が示す利上げ確率が50%以上になるのは2017年9月以降となっ た。前日は同年6月だった。

前週に発表された経済成長率など最近の経済統計を受けて楽観的な 見方が後退しているため、米経済のもっと明白な改善が望まれている。 朝方発表された先週の週間新規失業保険申請件数は前週から増加した。 5日発表の7月の雇用統計で非農業部門雇用者数は18万人増が予想され ている。6月は28万7000人増だった。

S&P500種構成企業の4分の3余りが第2四半期決算をすでに発 表している。そのうち78%で利益が予想を上回り、57%で売上高が予想 を上回った。アナリストの利益見通しは3.2%減と、1カ月前の5.4%減 から減益率が縮小した。

S&P500種の10セクターのうち、素材と情報技術(IT)の上げ が目立った。一方、金融とヘルスケアが足を引っ張った。

メットライフが金融セクターを圧迫し、S&P500種の24業種で保 険株は最悪の下げとなった。前日はアメリカン・インターナショナル・ グループ(AIG)の決算を好感し、保険株は上昇率首位だった。

原題:U.S. Stocks Little Changed as Investors Turn Focus to Jobs Data(抜粋)

◎米国債:上昇、英中銀の金融緩和で世界的に国債買いの展開

4日の米国債は上昇。英国の欧州連合(EU)離脱選択に伴う影響 に対応するため、イングランド銀行(英中央銀行)が政策金利を引き下 げ、世界的な金融緩和トレンドが強まった。

英中銀は約7年ぶりの利下げに踏み切り、資産購入枠の拡大と銀行 向け貸し付けプログラムを含む包括的な刺激策を打ち出した。これを受 けて欧州で債券が買われ、米国債相場も上昇した。

RBSセキュリティーズの米州戦略責任者、ジョン・ブリッグス氏 (コネティカット州スタンフォード在勤)は「余波が市場に影響してい る。米雇用統計の発表後に追随の動きがあるかもしれない」と述べた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後5時現在、米10年債利回りは前日比4ベーシスポイント(bp、1 bp=0.01%)低下の1.50%。 同年債(表面利率1.625%、2026年5月 償還)価格は101 3/32。

ブルームバーグがまとめたエコノミスト調査によると、5日に発表 される7月の米雇用統計では非農業部門雇用者数の18万人増加が示され る見通し。6月は28万7000人増加した。

ブルームバーグのエコノミストではほぼ全員が英中銀の利下げを見 込んでいた。さらに大半は利下げ以外の刺激策の発表を予測していた。 金利先物市場のデータによると、トレーダーは欧州中央銀行(ECB) が年末までに追加緩和を発表する確率を約47%として織り込んでいる。 一方で米政策金利が年内に引き上げられる確率は37%と、2カ月前 の59%から低下した。

原題:Bonds Jump Globally as Bank of England Eases Policy Post-Brexit(抜粋)

◎NY金:反発、3週間ぶり高値付近-イングランド銀の緩和策発表で

4日のニューヨーク金先物相場は反発。イングランド銀行が7年ぶ りの利下げを含む緩和パッケージを発表したことを背景に、3週間ぶり の高値付近に上昇した。

ロズランド・キャピタルのシニア経済アドバイザー、ジェフリー・ ニコルス氏は電話インタビューで、「特に機関投資家や大口投機筋の金 買いを誘発したという意味で、イングランド銀行の決定は重要だった」 と指摘。「投資家は今、金はなお上昇し最近の取引レンジを上抜け、オ ンス当たり1350ドルよりは、1400ドル近くに値上がりする可能性がある と考えている」と述べた。

ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は前日 比0.2%高の1オンス=1367.40ドルで終了。一時は1371.40ドルをつけ た。

銀先物は下落。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のパラジウ ムとプラチナも値下がりした。

原題:Carney’s Stimulus Package Sends Gold Prices Near Three-Week High(抜粋)

◎NY原油:大幅続伸、大量に積み上がったショート買い戻しか

4日のニューヨーク原油先物市場ではウェスト・テキサス・インタ ーミディエート(WTI)先物が大幅続伸。大量に積み上がったショー トポジションが買い戻されているとの見方が広がった。

エネルギー関連の商品に重点を置くヘッジファンド、アゲイン・キ ャピタル(ニューヨーク)のパートナー、ジョン・キルダフ氏は「市場 は大量のショートポジションで大きく傾いていた」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物9月限は前日 比1.10ドル(2.69%)高い1バレル=41.93ドルで終了。ロンドン ICEのブレント10月限は1.19ドル上昇して44.29ドル。

原題:Crude Oil Rises Second Day as Traders Seen Covering Bearish Bets(抜粋)

◎欧州株:上昇、イングランド銀刺激策で-FTSEは6月来大幅高

4日の欧州株式相場は上昇。6月の国民投票での欧州連合(EU) 離脱選択を受け、イングランド銀行が新たな包括的刺激策を打ち出した ことが背景にある。英国株は6月以来の大幅高となった。

指標のストックス欧州600指数は前日比0.7%高の337.84で終了。一 時は0.9%上げた。イングランド銀行は2009年以来の利下げを決めたほ か、資産購入枠拡大と銀行向け貸し付けプログラムを含む包括的刺激策 を打ち出した。

英国株の指標であるFTSE100指数は1.6%上昇。中型株で構成さ れるFTSE250指数は1.5%上げた。ポンド安が追い風となった。

ランプ・アセット・マネジメント(デュッセルドルフ)のシニア株 式マネジャー、ミヒャエル・ボイシュネック氏は「金融システムを守る ために行うと望まれていたことをイングランド銀行が実行した」とし、 「われわれの貿易相手である英国の経済を何とか安定させることができ れば、欧州にとって良いことだ。この日の相場は好調だったが、それほ ど長続きするとは思えない」と語った。

西欧市場の主要株価指数の中でスペインのIBEX35指数が1.5% 高と、大きく上げた。フランスのCAC40指数とドイツのDAX指数は それぞれ0.6%上昇した。

個別銘柄では、ドイツのエンジニアリング企業シーメンスが4.5% 上昇。英保険会社アビバは6.7%値上がり。ライター製造などを手掛け る仏ソシエテ・ビックは4.4%高となった。

原題:FTSE 100 Leads European Stock Advances After BOE Economic Boost(抜粋)

◎欧州債:軒並み上昇、英国債利回り過去最低-英中銀の金融緩和で

4日の欧州債市場は軒並み上昇。イングランド銀行(英中央銀行) が政策金利を引き下げたことを受けて、世界的な金融緩和トレンドが強 まった。

英中銀は約7年ぶりの利下げに踏み切り、資産購入枠の拡大と銀行 向け貸し付けプログラムを含む包括的な刺激策を打ち出した。これをき っかけに世界的な国債高となり、欧州債や米国債は上昇、英国債利回り は過去最低を記録した。

RBSセキュリティーズの米州戦略責任者、ジョン・ブリッグス氏 は5日発表の「米雇用統計後も追随の動きが出る可能性はある」と述べ た。

この日の取引でドイツとスペイン、イタリアの10年債利回りがいず れも低下。同年限の英国債利回りは0.634%まで下げた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午前11時16分現在、米10年債利回りは前日比5ベーシスポイント(b p、1bp=0.01%)低下の1.49%。

原題:Bonds Jump Globally as Bank of England Eases Policy Post-Brexit(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE