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リオ・ティントは自らの成功の犠牲に-2004年の状況が示唆

  • 増産向け投資で鉄鉱石の生産量は04年と比較して倍増
  • 「価格よりも生産量を重視する戦略が失敗の原因」:ナイツ氏

世界2位の鉱山会社リオ・ティント・グループは、10年前に得ていた利益を今稼ぐためには当時の2倍生産しなければならない状況となっている。

  リオは2004年7-12月(下期)に鉄鉱石約6000万トンを生産し、基礎的利益は13億ドル(現在のレートで約1310億円)だった。現在は、半年間に約1億3000万トンを生産しているが、利益はほぼ同水準だ。

  この数字は、鉱山業界の他企業と同様、リオが自社の成功の犠牲になっていることを示している。中国経済の前例にない活況で商品価格が高騰し、リオの利益は11年にかけての数年間、過去最高水準となっていた。同社は過去10年間に増産に向けて900億ドルを投資。大半は主要な収益源である鉄鉱石に投じられた。

  しかし、中国経済が減速を始めても鉱山各社は投資を続け、需要が軟化しているにもかかわらず原材料を増産、価格は下落した。当時、各社は自社が増産しなければ他社が生産を増やし、自分の市場シェアが縮小すると主張していた。

  リベラム・キャピタルの鉱業アナリスト、リチャード・ナイツ氏 (ロンドン在勤)は電話インタビューで、「価格よりも生産量を重視する戦略が失敗の原因だ。この戦略はリオ・ティントに限らず大手が軒並み採用していた」と指摘。「後から考えれば、供給をより調整した方が業界全体にとって良かったと思う。そうすれば、通常を上回る利益を上げる期間が長くなったかもしれない」と述べた。
  
原題:Rio Tinto’s Rewind to 2004 Shows It’s a Victim of Own Success(抜粋)

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