コンテンツにスキップする

月400%超上昇-これまでになく熱い中国IPOは証監会のおかげか

  • 証監会は過剰供給を避けるため平均IPO規模を抑制
  • IPOで企業の裁量高める登録制度の導入も遅れている

中国本土での新規株式公開(IPO)がこれにまでになく熱い。中国証券監督管理委員会(証監会)のおかげかもしれない。

  ブルームバーグの集計データによれば、今年株式公開した62銘柄は上場後の1カ月で平均420%上昇し、IPO後のこうした値上がりとしては記録上最大となっている。今年のIPO規模は平均で8800万ドル(約89億円)と2005年以来の低水準に落ち込んでいることが、その理由を知る手掛かりだ。

  IPO後のこうした大きなリターンは本土株式市場において目新しいことではないが、それでも目を引く。背景にあるのは証監会による株式市場安定化の取り組みだ。事情に詳しい関係者によると、当局は株式の過剰供給を避けるため1-6月(上期)にIPO業務を担当する金融機関や企業に対しIPO規模を制限するよう要請。企業側にIPOの価格と実施のタイミングをめぐり大きな裁量を委ねることになる登録制度も提案されているが、その導入は遅れている。

  珩生鴻鼎資産管理の戴明マネーマネージャー(上海在勤)は「IPOの承認に際し当局は注意深く見極め、市場の反応を試している。相場低迷時は認可を厳しくし、地合い改善時にはより多く認める傾向がある」と述べた。

  証監会のウェブサイトによると、800社以上がIPO申請をしており認可待ちの状態だ。今年IPOを完了したのは78社。2015年は年間で219社だった。上海総合指数は年初来で16%下げており、世界でも最大級の値下がりとなっている。

原題:China’s IPOs Bring Record 400%-a-Month Returns on Supply Curbs(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE