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英金融業界ロビー団体、EU離脱後のロンドンの地位低下を警告

  • 金融業界にとって最重要事項はEU単一市場へのアクセスと指摘
  • ロビー団体「ザ・シティーUK」が3日にリポート発表

英国が欧州連合(EU)単一市場への完全なアクセスを維持できるかどうか疑念が強まる中、英金融サービス業界のロビー団体は、英国が単一市場に金融サービスを自由に輸出できなくなった場合、世界で傑出した金融中心地というロンドンの地位は低下する可能性があると警告した。

  英ロビー団体「ザ・シティーUK」は3日のリポートで、英国が「おおむね同じような条件で」EU単一市場にアクセスできることが「極めて重要」だと指摘。英国が単一市場から締め出されたなら、資本調達や金融アドバイスでロンドンの銀行に頼っている欧州の大企業も困難に直面するだろうと説明した。
  
  EU加盟国内で金融業の免許を相互利用できる「パスポート制度」の維持を望むと示唆してきたメイ英首相は先週、EUとの貿易関係の基本線について特定のモデルにこだわっていないと発言。同首相は英有権者の判断に従い、EU市民の自由な移動を制限すると明言しているが、移民の制限と「パスポート」の権限保持を両立させている加盟国は存在しない。

  ザ・シティーUKのマーカス・スコット最高執行責任者(COO)はインタビューで、「金融サービスにとって最重要事項はEU単一市場へのアクセスだ」とした上で、「来るべき交渉では金融サービスが確実に優先課題とされるようにしたい」と語った。

  ドイツ銀行は英国が「パスポート」権限を失うと予想していると、ビジネス・インサイダーが先月、同行の内部文書を基に報じた。また幾つかの銀行がこの数週間に、「パスポート」権限を失うとのシナリオへの対処を準備していることを明らかにしている。これは銀行の従業員数千人が欧州大陸へと流出することを意味する。

原題:U.K. Bank Voice Warns of London’s Status Shrinking After Brexit(抜粋)

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