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ポスト黄金期の中国、リセッションと2桁成長が混在-地域格差鮮明に

  • 鉄鋼業地帯の遼寧省は上期の経済成長率がマイナスとなった
  • 脱工業化の進む北京や上海では製造業生産が減少

中国についてかねてから懸念されてきた経済のハードランディングが、ラストベルト(さびた工業地帯)として知られる遼寧省では現実のものとなっている。

  ここ数年続く中国経済の減速の震源地ともいえる東北部の遼寧省は今年1-6月(上期)の経済成長率がマイナス1%となった。製造業の失速や過剰生産能力の重さにあえぐ石炭産業の窮状が背景にある。

  だが、こうした苦境は特定の地域に引き続き集中している。1-6月の地域別データを見ると、31の直轄市や省、自治区のうち15については、1-3月(第1四半期)から成長が上向く傾向が示されている。

General Views Of Chongqing, China's Fastest Growing Region

経済成長ペースを維持する重慶市

Photographer: Qilai Shen/Bloomberg

  中国が全体として2桁成長を実現した黄金期は過去のものとなったが、成長率トップの重慶市とチベット自治区、貴州省はそのような成長ペースを今も維持している。

  不動産市場の回復と財政出動による支援が、旧式の成長エンジンの失速に伴う悪影響を和らげる中で、地域別の経済データは、全体として経済情勢が安定しつつあるという図式をさらに裏付ける材料となる。また、地域間の乖離(かいり)が鮮明となったことは、成長率の高い地域に大量の資金流入を促し、バブルや過剰投資を醸成するリスクを伴う全国一律の刺激策ではなく、それぞれの地域の事情に応じて財政・金融政策を設定する必要性を政策担当者に訴えかけているともいえる。

原題:Recession Hits China Along With 10% Growth as Provinces Diverge(抜粋)

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