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ニッセンHD株がストップ高、7&iHDが完全子会社化を協議と発表

  • ニッセンHDは年内にも上場廃止へ-関係者
  • 事業モデルの抜本的見直し期待-JPモルガン村田アナリスト

カタログ通販で赤字が続くニッセンホールディングスの株価が2日の取引でストップ高となった。議決権ベースで50.74%を保有する親会社のセブン&アイ・ホールディングスが完全子会社化についてニッセンHDと協議中で、2日の取締役会に付議すると発表した。

  事情に詳しい関係者によると、年内にも7&iHDはニッセンHDを完全子会社とし、上場廃止とする計画で、7&iHDの非中核で赤字事業の立て直しの一環だという。ニッセンHD株は2日午前の取引でストップ高買い気配となった。7&iHD株は前日終値比ほぼ変わらずの4291円。別の関係者によると、百貨店事業のそごう・西武で新たに2店舗を閉店対象とすることも2日の取締役会で議論する。

  デフレ心理が台頭する中、7月7日に決算を発表した7&iHDは、百貨店事業や通販の不振から3-5月の営業利益が815億円と、前年実績、市場予想をともに下回った。発表資料で、顧客の「選別の目は一層厳しく」なっていると述べた。

  市場では完全子会社化によって事業の見直しを期待する声が上がる。JPモルガン証券の村田大郎アナリストは電話取材で、ニッセンHDの「事業モデル自体が陳腐化している」と指摘。電子商取引(Eコマース)の拡大で競争環境が厳しくなっており、7&iHDはニッセンHDの「使える資源」を使い、抜本的な見直しが必要だと語った。

  ニッセンHDの完全子会社と百貨店2店舗の閉鎖の検討については、日本経済新聞が2日の朝刊で伝えていた。7&iHDの戸田雄希広報担当は、ニッセンHDの完全子会社化について「決定次第、開示する」と電話取材で述べた。

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