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ポケモンGO、未配信のロシアも席巻-企業は便乗もクレムリン懸念

世界36カ国でダウンロードランキングのトップを走るスマートフォンゲーム「ポケモンGO」は、モスクワでも100万人を超える人がプレーしているが、これは驚くべき数字といえる。ロシアでは正式に配信されていないからだ。

  開発・配信元のナイアンティックは世界的な需要をうまくコントロールしようと試みている。だがロシアなど未配信の国や地域のファンは、電話を操作し別の国に住んでいるように設定を変更するなど特殊な方法を用いてポケモンGOのアプリを見つけ、正式な配信前にインストールしている。ロシアの通信会社モバイル・テレシステムズは、モスクワでは主要な無線通信網を通じてポケモンGOをプレーしている人が137万人と、1週間前と比べ7倍余りに増えていると推定している。

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ロシアにも進出

Photographer: Andrey Rudakov/Bloomberg

  ロシアの大手企業の間ではこうしたポケモンGO人気を商機と捉え、店舗に顧客を呼び寄せる動きが広がっている。ロシア3位の携帯電話会社ビンペルコムは、スタッフが顧客にポケモンGOの入手の仕方を教えている。同国銀行最大手スベルバンクは、ポケモン獲得を狙う若い世代の客足を伸ばそうと、大都市の29支店の近くにポケモンを引き寄せるアイテムをアプリ内で購入している。

  ただロシア政府はこうした状況を警戒している。ペスコフ大統領報道官は7月、大統領府(クレムリン)や文化遺産などでポケモンGOをプレーするのは非礼だと指摘。フランツ・クリンツェビッチ議員は国営テレビで、ポケモンGOは教会や墓地といった神聖な場所では禁止すべきだと発言した。またエフゲニー・フェドロフ議員は、ウェブサイトへの投稿で、ポケモンGOが政治的な抗議集会につながる可能性があると警告した。

  モスクワ市当局は、ロシアの文化人や歴史上の人物を捕まえるポケモンGOに似た携帯端末向けアプリを今月中に配信する予定だと説明。モスクワ市役所によれば、獲得したイワン雷帝や詩人プーシキン、宇宙飛行士ガガーリンの3次元画像と一緒にアプリ内で自撮りができるという。

原題:Pokémon Mania Is Taking Over Russia, and the Kremlin Is Nervous(抜粋)

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