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8月1日の欧州マーケットサマリー:株反落、銀行株に売り

更新日時

欧州の為替・株式・債券・商品相場は次の 通り。(表はロンドン午後6時現在)

為替         スポット価格 前営業日
ユーロ/ドル        1.1172   1.1174
ドル/円            102.21   102.06
ユーロ/円          114.19   114.06


株               終値   前営業日比 変化率
ダウ欧州株600   339.86     -2.03     -.6%
英FT100      6,693.95   -30.48     -.5%
独DAX      10,330.52    -6.98     -.1%
仏CAC40     4,409.17   -30.64     -.7%


債券          直近利回り 前営業日比
独国債2年物      .62%        +.01
独国債10年物     .10%        +.02
英国債10年物     .73%        +.05


商品                  直近値   前営業日比 変化率
金   現物午後値決め  1,349.65    +7.65     +.57%
原油 北海ブレント         42.07     -1.46    -3.35%

◎欧州株:反落、銀行株に売り-ストレステスト結果公表後も懸念強い

1日の欧州株式市場では、銀行株が一時の上げから下げに転じ、指 数のストックス欧州600指数を押し下げた。域内の主要銀を対象にした 最新のストレステスト(健全性審査)の結果で、ほとんどの銀行が危機 に際して十分な資本を保有していると判定されたものの、投資家はテス ト結果を額面取りに受け取っていない。

ストックス600指数は前週末比0.6%安の339.86で終了。一時 は0.6%上げていた。

イタリアの銀行モンテ・デイ・パスキ・ディ・シエナは一時11%急 伸したものの、上げ幅をほとんど消した。財務強化に向け、個人投資家 も対象に含めた計画に取り組んでいると発表したことを手掛かりに買わ れる場面もあった。ストレステストで2番目に悪いパフォーマンスだっ たウニクレディトは9.4%下落。普通株等ティア1比率の低下が明らか になったドイツ銀行と、同行以上に資本が劣化するとされた英バークレ イズも値下がりした。

原油安を背景に石油・ガス銘柄も売られ、株式相場を押し下げる要 因となった。英蘭系石油会社ロイヤル・ダッチ・シェルは3.2%下げ た。

サクソバンクの株式戦略責任者、ピーター・ガーンリ氏は「このと ころ投資家らはすべてに対して懐疑的だ」とし、「問題はストレステス トが甘過ぎということだ。軽度から中程度のリセッションしか想定して いない。このためデータはそれほど実情を示さず、大半の銀行が合格し たのもさほど驚きではない」と発言。「相場を押し上げることができる のは、世界経済が上向きつつあることを示す兆候だ」と付け加えた。

原題:Banks Lead Europe Stocks Lower on Skepticism After Stress Tests(抜粋)

◎欧州債:スペイン10年債利回り、1%に一時接近-ECB頼みが継続

1日の欧州債市場ではスペイン国債が堅調。スペインの政治的な行 き詰まりやイタリアの銀行業界をめぐる長引く懸念にもかかわらず、欧 州中央銀行(ECB)の国債購入と世界的な金融緩和に頼った取引が続 いている。

2回にわたる総選挙、連立交渉に合計7カ月余りを費やしながら政 権を正式に発足できていないスペインだが、10年債利回りは日中取引で 過去最低を更新し、1%に一時接近した。同年限のイタリア国債利回り はほぼ変わらず。同利回りは先週末までここ1カ月で最長の低下を続け ていた。安全資産とされるドイツ10年債は値下がりし、スペイン10年債 との利回り格差(スプレッド)は7カ月余りで最も小さくなった。

スペインは4日に通常国債とインフレ連動債を合わせて最大37 億5000万ユーロ発行する。ドイツとフランスも起債する。コメルツ銀行 によれば、償還を迎える債券の金利と元本返済が約570億ユーロに上る ため、「純発行額は大幅なマイナス」となる状態が続く見通し。ECB はこの日、7月の債券購入額が697億ユーロと、目標の800億ユーロを下 回ったことを明らかにした。

コメルツ銀行の債券ストラテジスト、デービッド・シュナウツ氏 (ロンドン在勤)は、「供給面からみると、今週5日から極めて動きの 鈍い夏季シーズンが始まる。そのためこの点から混乱はない」とし、 「季節要因によりペースが鈍るとしても、ECBは依然活動を続けるだ ろう。追加緩和に傾斜する全体的なトレンドは変わらない」と語った。

ロンドン時間午後4時28分現在、スペイン10年債利回りは前週末比 ほぼ変わらずの1.02%。一時は1.003%まで下げた。利回りが直近で最 後に上昇した先月18日以降では、22ベーシスポイント(bp、1bp =0.01%)低下している。同国債(表面利率1.95%、2026年4月償還) 価格は108.57。イタリア10年債利回りは1.18%で、ほぼ横ばい。先週末 まで3日連続で低下していた。

ブルームバーグ世界債券指数によれば、スペイン国債のリターンは 出直し総選挙が実施される前営業日だった6月24日以降プラス3.9%。 ユーロ圏全体では平均2.4%となっている。

欧州債の指標とされるドイツ10年債利回りは3bp上昇のマイナ ス0.094%。スペイン国債とのスプレッドは112bp。昨年12月以降最小 の110bpまで縮小する場面もあった。

原題:Spain 10-Year Yield Approaching 1% Shows Central Bank Supremacy(抜粋)

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