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NY外為:利上げを頼むドル強気派は落胆-低調な経済データで

更新日時

年内利上げを拠り所とするドル強気派が、直近の経済データを見て感じているのはフラストレーションだけだろう。

  主要通貨に対するドルの動きを示す指数は前週に1カ月ぶり低水準付近となり、ドル高を見込む投機家らを動揺させた。大口投機家が建てているドル上昇を見込むポジションは先週、2月以来の高水準に増加した。

Dollar Disappoints

  1日発表された7月の米製造業活動の指数は拡大ペースの鈍化を示した。前週末発表された4-6月(第2四半期)の米国内総生産(GDP)は、伸び率が市場予想の中央値の半分に満たなかった。こうした低調なデータを受け、トレーダーらは利上げ予想を従来より後ずれさせている。

  HSBCホールディングスのグローバル為替戦略責任者、デービッド・ブルーム氏は「金融当局は利上げなどできるのだろうか。経済は成長していない、結論はそこだ」と指摘。低調なGDP統計は「今後1カ月のドルの見通しを完全に変えてしまった」と続けた。ブルーム氏は、ドルが年末までに1ドル=95円に下落すると予想している。

  ニューヨーク時間午後5時現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前週末比0.3%上昇。前週末には1.3%下落し、7月1日以来の低水準を付けていた。ドルは対ユーロではこの日ほぼ変わらずの1ユーロ=1.1161ドル。対円では0.3%上昇し1ドル=102円39銭。

  モルガン・スタンレーは米経済が減速する中でドルの最悪期はまだこれからだと警告。ソシエテ・ジェネラルは「ひどい」数字となった第2四半期の経済成長率を受けてドルの上昇見通しが変わりつつあると指摘した。

  7月初めには雇用や小売売上高、鉱工業生産のデータが予想を上回り、当局が「割合早く」利上げに踏み切るとの観測が高まる中で、ドルは上昇した。市場では現在、5日に発表される7月の雇用統計に注目が集まっている。ニューヨーク連銀のダドリー総裁は1日、年内利上げの可能性を排除するのは「時期尚早」だと述べた。  

  ソシエテのグローバル・ストラテジスト、キット・ジャックス氏は顧客リポートで、ドルに「強気になるのは難しい」とし、「第2四半期の米GDPデータはひどい内容だった」と続けた。

  ヘッジファンドなど大口投機家のドルのネットロングは7月26日終了週に約15万枚と、2月以来の高水準となった。

  先物市場に織り込まれる年内の米利上げ確率は40%未満と、7月26日時点の49%から低下。また確率が50%を超える時期は2017年6月以降に後ずれしている。

原題:Dollar Bulls Tremble as Fed Hike Bets Pushed Deeper Into 2017(抜粋)

(第6段落以降を追加し、更新します.)
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