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22年間在籍のゴールドマン去ったバンカー、アリババ傘下で狙う計画

  • アント・ファイナンシャルの国際事業責任者に就いたフィーギン氏
  • 移籍後初のインタビューで戦略を語った

ダグラス・フィーギン氏が22年間在籍した米ゴールドマン・サックス・グループを退社し、中国の螞蟻金融服務集団(アント・ファイナンシャル)のグローバルオペレーション責任者に就くと決めた時、同僚は祝福した。それから質問した。「ところで、何をしている会社なの?」。

  フィーギン氏がきちんとした仕事をすれば、アントはすぐに国際的に名を知られるようになるだろう。

  既に中国では大きな存在感を示している。電子商取引大手アリババ・グループ・ホールディングの金融部門であるアントは、4億5000万の顧客を抱える。顧客はアントを通じて株式相場の動きを確認し、預金をし、ピア・ツー・ピア(P2P)融資に資金を投じ、同社の「アリペイ」サービスを使ってオンラインで決済するなどしている。シティバンクとペイパル、Eトレードを合体させて一つにしたような会社だ。

General Images Of Alibaba As Company Plans IPO For 2014

アリペイのサイト

Photographer: Brent Lewin/Bloomberg

  アントは企業価値を600億ドル(約6兆1000億円)と見なされ、今年に入って45億ドルの資金を調達。金融と情報技術(IT)を融合したフィンテック企業として、中国で圧倒的に価値の高い企業となった。事情に詳しい関係者によると、アントは年内にも新規株式公開(IPO)を実施する可能性がある。

  フィーギン氏はウォール街から中国の金融会社にここ数年相次いで移籍しているベテラン金融マンの1人。アントを国際企業に育て上げるために起用された。それが容易なことでなく、時間がかかることは本人も認めている。同氏は現在、海外の銀行や企業との関係構築や、潜在的な投資先や買収先探し、中国本土事業と本土外の事業の協力などに取り組んでいる。

  フィーギン氏は5月にアントに採用されてから初のインタビューで、「われわれの第1の使命は中国の消費者動向を追い、彼らが世界中から何を買いたいのかをつかむことだ」と発言。「戦略の2番目は、当社自ら、あるいは現地パートナーを通じてアリペイのサービスを提供し、各国・地域でプレゼンスを築くことだ」と述べた。

  ゴールドマンで米州とアジアの機関投資家向け投資銀行業務の責任者を務めていた同氏は、アントでの仕事が自分に完璧に合っていると語った。
 
原題:An Ex-Goldman Banker Has Big Plans for Alibaba Finance Affiliate(抜粋)

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