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米国債:下落、米金融当局者の発言とヘッジファンドの見方に開き

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1日の米国債は下落。ヘッジファンドなど大口の投機的取引を手掛ける投資家は、10年物米国債の値上がりを見越した取引を約3年ぶりの規模に増やしている。一方で米金融政策当局者らは年内利上げの可能性をあらためて示唆した。

  商品先物取引委員会(CFTC)によれば、トレーダーらによる10年物米国債先物の買い越しポジションは先週、差し引き18万5521枚に増え、2012年12月以来の高水準に達した。米国債の上げがまだ続くとトレーダーらがみていることが示唆された。

  ニューヨーク連銀のダドリー総裁は1日、投資家は今年と来年の米利上げ回数を低めに予想していると指摘。ダラス連銀のカプラン総裁も同日、来月開催される次回の連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げについて「議論される可能性は非常に大きい」と述べた。197億5000万ドル規模のマイクロソフト起債が伝わると、米国債は下げ幅を拡大した。

Fear Fades

  クレディ・アグリコルCIBの金利デリバティブストラテジスト、ジョナサン・リック氏は「市場のポジションは非常に長期的なベースになっているが、米国のデータを見るとそれは適切ではないかもしれないとの認識が強まる」と述べた。

  先週発表された第2四半期の実質国内総生産(GDP、速報値)の伸び率は市場予想の半分に満たなかった。米供給管理協会(ISM)がこの日発表した製造業総合景況指数では、米製造業活動が7月に拡大したものの、そのペースは鈍化した。ブルームバーグがまとめた金利先物市場のデータによれば、トレーダーは年内利上げの確率を約36%として織り込んでいるが、1週間前の48%から低下した。

  ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間午後5時現在、10年債利回りは前営業日比7ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の1.52%。同年限債(表面利率1.625%、償還期限2026年5月)価格は100 29/32。

  30年債利回りは9bp上昇の2.27%と、約5カ月ぶりの大幅上昇。マイクロソフトの起債には30年物と40年物が含まれていた。

  韓国の公務員年金機構で海外投資責任者を務めるキム・ヨンスン氏(ソウル在勤)は、恐らくFOMCは利上げを遅らせると予想、「経済統計はまちまちだ。米国債相場にとっては非常に好ましい」と述べた。

  トレーダーが注目する今週の統計に、米労働省発表の7月米雇用統計がある。米国債のボラティリティを測るバンク・オブ・アメリカ(BOA)のMOVE指数は2014年以来の水準に下げた。

  ノルデア銀行のチーフストラテジスト、ヤン・フォンゲリッヒ氏は「根本的に米国債への需要はなお強いが、今週は壁に当たるだろう」と述べた。

原題:Hedge Funds’ Bolstered Treasuries Bet at Odds With Fed Officials(抜粋)

(第3段落に追記し、第7段落以降を追加します.)
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