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パスキ不良債権、自発的買い手存在するか-増資含む再建策の成否占う

  • パスキの再建策は公的支援なしでさらに民間資金の呼び込みを目指す
  • 不良債権を購入する新たなファンドに支持が得られるかどうかが鍵に

イタリアの銀行モンテ・デイ・パスキ・ディ・シエナが、バランスシート強化を民間投資家からの資金に頼る再建策を発表したことで、銀行危機の再発防止のためにイタリア政府が3度目の同行救済に動くとの観測は、ひとまず沈静化した。

  少なくともアナリスト1人によれば、買い手が支払いたいと考えるよりも高い価格でモンテ・パスキの不良債権を購入する新たなファンドへの支持が得られるかどうかも、50億ユーロ(約5723億円)相当の増資を含む再建策の成否を左右しそうだ。モンテ・パスキは不良債権ポートフォリオ(277億ユーロ相当)を価額の33%に相当する92億ユーロで売却する計画。年内の実施を予定する増資も、不良債権の買い手を見つけることができるかどうかにかかっている。

  S&Pグローバル・マーケット・インテリジェンスのシニアマネジャー、ジュリアン・ジャーモスコ氏は「強制されずに自発的にそこに投資したいと考える株主は思い浮かばない」と述べ、モンテ・パスキが売却を計画する不良債権は価値がない代物だとやがて分かるのではないかと指摘した。

  一方、JPモルガン・チェースのアナリスト、キアン・アボホセイン氏は7月30日の顧客向けリポートで、価額の33%という買い取り価格について、プライベートエクイティ(PE、未公開株)投資会社が過去にオファーした20-25%と比べると著しく高いとの見方を示した。

  モンテ・パスキの7月29日の発表によれば、JPモルガンとドイツ銀行ゴールドマン・サックス・グループを含むグローバル投資銀行は、不良債権の売却と潜在的な買い手からの肯定的な反応を条件に増資の引き受けを行うことでモンテ・パスキと合意した。

原題:Twice Bailed-Out Italian Bank to Face Challenge Wooing Investors(抜粋)

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