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【個別銘柄】パナソニク安い、りそなや武田薬高い、住友化は大幅安

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1日の日本株市場で、株価変動材料のあった銘柄の終値は次の通り。

  パナソニック(6752):前営業日比7%安の940.7円。4-6月期営業利益は前年同期比13%減の669億円だったと同29日に発表。市場予想708億円を下回った。国内での住宅用太陽光システム販売苦戦や円高の影響で減収だったうえ、先行投資としての固定費増加が響いた。みずほ証券では、営業利益は同証予想に近く違和感はないが、当面減益基調は続くと予測。ソーラー、LCDなどの下振れは事業計画の甘さの表れと解釈、株価に割高感はないが、上昇のカタリストに乏しいとみる。

  りそなホールディングス(8308):7.3%高の445.3円。29日に発表した4-6月期純利益は前年同期比11%減の478億円だった。ドイツ証券では、通期ガイダンス1600億円(前期比13%減)に対する進捗(しんちょく)率は30%で、これまで決算発表した主要4行のうち最も高い水準と指摘。210億円のコストが想定されている与信費用に関し、第1四半期は69億円の戻り益となったことが大きいと分析した。

  武田薬品工業(4502):4.6%高の4800円。29日発表の4-6月営業利益は前年同期比3.1倍の1529億円と、市場予想の1244億円を上回った。米国で販促費や研究開発費が減少したほか、長期収載品事業を武田テバ薬品へ移管した際に生じた事業譲渡益1029億円を計上したことなどが利益を押し上げた。SMBC日興証券では、営業利益が市場予想を上回るなど業績の進ちょくは順調で第1四半期はポジティブな印象と評価。また、研究開発拠点を日本と米国に集約することも発表しており、野村証券では集約の目的はコスト削減ではなく、あくまでも研究開発の強化で、合理的な計画とした。

  住友化学(4005):9.1%安の418円。29日発表の4-6月期営業利益は前年同期比24%減の253億円。市況下落の影響や石油化学品の出荷減少で主力の石油化学が減収減益だった。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では、医薬品を除くと営業利益実績は100億円で、同証予想173億円から下振れたと指摘。状況は従来考えていたよりも厳しいと見ざるを得ないとし、第2四半期は第1四半期よりは改善する可能性は高いとみるが、前上期のような利益率の回復は難しいと分析した。

  NEC(6701):11%安の252円。29日発表した4-6月期営業損失は299億円と、前年同期の76億円から赤字幅が拡大した。ゴールドマン・サックス証券は、大型案件の期ずれが発生するなど、会社計画比100億円の下振れと指摘。改めて四半期業績の予想が難しい点が嫌気されることは短期的に避けられないとし、目標株価を410円から400円に下げた。

  コーセー(4922):8.9%高の1万430円。4-9月期の連結営業利益計画を140億円から183億円に上方修正する、と29日に発表した。国内販売の好調や米タルト社の好業績が続いている。ドイツ証券は投資判断を「ホールド」から「買い」に、目標株価を1万1600円から1万2200円に上げた。第1四半期の強い結果は同社成長率見通しがポジティブに転換することを確信する内容だった、と評価した。

  ソニー(6758):1.7%高の3339円。4-6月期営業利益は前年同期比42%減の562億円だったと7月29日に発表。市場予想の31億円赤字を大きく上回った。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は熊本震災からの想定以上の復旧は経営環境変化の対応の速さを表すと評価した。

  HOYA(7741):8.6%高の3991円。29日発表の4-6月期税引前利益は前年同期比28%減の223億円だった。同時に発行済み株式総数の2.1%に当たる830万株、金額で300億円上限の自社株買いを発表。ドイツ証券では、市場予想を上回る堅調な決算内容に加え、自社株買いの発表で引き続き高い株主還元姿勢も示されたと評価した。

  三井造船(7003):7.9%安の140円。2017年3月期営業利益計画を220億円から前期比52%増の180億円に下方修正する、と29日に発表。SMBC日興証券は、タグボートの追加費用は通期で約30億円を見込んでいたが、第1四半期に55億円の損失を計上し、印象はネガティブと指摘。造船市況は厳しさを増しつつあり、ドルベース造船価格の下落に加え、為替の円高影響で船舶海洋事業の業績が会社計画(営業赤字10億円)に対し大きく悪化するリスクもあるとみる。

  日立国際電気(6756):7.5%高の1778円。4-6月期営業利益は前年同期比94%減の2億1800万円と29日に発表した。大手メモリーメーカーの設備投資が前年同期に比べ抑制、成膜プロセスソリューション事業が落ち込んだ。ただ、クレディ・スイス証券は第1四半期は赤字リスクを懸念する意見も聞かれたが、利益、受注とも堅調な推移で、安心感が漂う決算と指摘。半導体製造装置(SPE)受注高もサムスン電子の3D NANDを含まずに232億円で、 真打ち登場時の四半期受注は300億円超の期待も高まるとした。

  TDK(6762):4.5%高の6680円。29日発表の4-6月期営業利益は前年同期比9%減の165億円だった。HDDヘッド主力の磁気応用製品が好調だった。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は同証予想の127億円を大幅に上回り、ポジティブと指摘。HDD市場が減速する中、ヘッド事業の今後にネガティブな見方が台頭していたが、アセンブリの受託増で顧客との協業強化など短期的施策が奏功し始めたとみる。

  トクヤマ(4043):8.5%高の346円。29日発表の4-6月期営業利益は3.2倍の95億3100万円だった。基幹システムに係る減価償却費減少や原燃料価格下落で製造コストが低減した。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は、市況が追い風となった多結晶シリコンをはじめ、化成品やセメントも原燃料コスト低下の恩恵を受け、決算が株価に与える影響はポジティブと指摘。各種市況が横ばいで推移すれば、第2四半期以降も各事業で第1四半期と同水準の業績が続き、会社計画を大幅に上回る可能性があるとみる。

  きんでん(1944):16%安の1045円。29日発表の4-6月営業利益は前年同期比38%減の19億3600万円だった。SMBC日興証券は、完成工事高が想定ほど伸びずに同証予想の35億円を下回り、ネガティブな印象と指摘。同社計画に沿った推移ではあるが、先行して決算発表した同業の関電工などの好業績を受けて同社の株価も上昇した中では見劣りする結果と分析した。

  ウシオ電機(6925):18%安の1052円。17年3月期営業利益予想を135億円から前期比31%減の90億円に下方修正する、と29日に発表。期初想定以上に円高に推移するとみているほか、映像装置での中国市場向けシネマプロジェクター価格競争による収益性悪化の継続などが響く。野村証券は好調なセクターの中で突然の暗転と指摘。業績予想を引き下げ、目標株価を1580円から1235円に下げた。

  日本特殊陶業(5334):9.7%高の1872円。発行済み株式総数の3.2%、金額で100億円を上限に自己株を取得すると29日に発表。また、4-6月期営業利益は前年同期比11%減の157億円と、市場予想110億円を上回った。SMBC日興証券は自社株買いについて、設備投資が高水準にある間は株主還元の強化は想定しておらず、ポジティブサプライズと評価。第1四半期営業利益も市場予想を上回り好印象とみる。

  スタートトゥデイ(3092):5.5%高の5170円。9月末の株主を対象に、株式1株を3株に分割すると29日に発表。また、4-6月期営業利益は前年同期比34%増の50億円だった。SMBC日興証券は四半期決算は高増益率で好印象と評価。「ZOZOUSED」の好調を受け、17年3月期営業利益予想を225億円から232億円に増額し、目標株価を4760円から5400円に上げた。

  イエローハット(9882):9.4%安の2138円。29日発表の4-6月期営業利益は前年同期比41%減の9億3800万円だった。子会社店舗の増加などで増収を確保したが、広告宣伝費の強化などで販売管理費が同16%増加、収益を圧迫した。

  日本M&Aセンター(2127):6.8%高の6720円。29日発表の4-6月営業利益は前年同期比21%増の22億7700万円と、四半期ベースで上場来最高益だった。野村証券は前年同期の成約件数の多さの反動から減益の可能性を懸念して株価は軟調に推移していたと指摘。その懸念に反して大幅増収増益となり、コンサルタントの成約能力の高さを確認できたと評価した。  

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