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隠れたウサギ出す秘策は経費削減か-企業利益5四半期連続減少へ

更新日時
  • エネルギー企業の苦境がS&P500種構成企業の利益を押し下げ
  • 利益を生む新たな手法を見つける努力は一層困難になる可能性

今年4-6月(第2四半期)の企業利益は、5四半期連続で減少する見通しだ。原油安に伴うエネルギー企業の苦境や、多くの業界で売り上げの伸びを抑制しかねない世界経済の活気のなさが主な圧迫要因となりそうだ。

  ハンバーガーチェーンのマクドナルドや総合テクノロジー企業のハネウェル・インターナショナルに至るまで、米企業は利益を支える目的でコスト削減や自社株買いに動き、欧州の有料テレビ会社スカイや韓国の現代重工業も、売り上げが伸び悩む中で利益押し上げのために経費を抑制している。

  パイオニア・インベストメント・マネジメントのファンドマネジャー、ジョン・ケアリー氏(ボストン在勤)が「利益捻出の巧みな手法」と呼ぶこうした動きは、今に始まったことではない。2014年の1バレル=100ドル超から50ドルを下回る水準に下落した原油価格と世界経済の成長鈍化に伴い、米国の製造業の回復も思うように進まず、勢いを欠く景気に企業が悩まされる状況が何年も続いている。

ConocoPhillips Stations Ahead Of Earnings Figures

コノコフィリップスのガソリンスタンド

Photographer: David Paul Morris/Bloomberg

  ケアリー氏は「売り上げや業績の改善、事業の拡大を通じて達成される本物の利益の伸びと呼べるケースは多くない。彼らは帽子の奥までよく調べて隠れたウサギ、すなわち利益を生む新たな手法を見つける努力を続けている」と指摘した。

  S&P500種株価指数の構成企業の約3分の2がこれまでに決算を発表しているが、これらの会社の全体の利益は前年同期比3.3%、売上高は0.5%それぞれ減少した。エネルギー関連企業を除けば、利益は1.1 %、売上高は3%それぞれ増加した。

  米石油生産会社コノコフィリップスは4-6月決算で11億ドル(約1126億円)の損失を計上し、5四半期連続の赤字となった。一方、4-6月の売り上げが前年同期比16%減少した米建設・鉱業機械メーカー、キャタピラーは、16年通期の利益と売上高の見通しを再び下方修正した。

原題:Global Earnings Tumble as Companies Dig Deeper for Cost Savings(抜粋)

(コノコフィリップスとキャタピラーの業績と見通しを追加して更新します.)
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