コンテンツにスキップする

ニューヨーク連銀総裁:年内の米追加利上げの可能性を否定せず

更新日時
  • 利上げペースが従来見通しよりも緩やかになるという見方は正しい
  • 米景気が予想を上回る可能性を投資家は軽視しているかもしれない

米ニューヨーク連銀のダドリー総裁は1日、投資家は今年と来年の米利上げ回数を低めに予想しているが、利上げペースが従来考えられていたよりも緩やかになるという点は恐らく正しいとの見解を明らかにした。

  同総裁はインドネシア・バリの会合での講演テキストで、「投資家の見通しがより平たんな米短期金利の軌道へと移行するという方向性についてはおおむね適切なようだ」としながらも、「年内の追加金融引き締めの可能性を排除するのは時期尚早だ」と指摘。米景気が予想を上回ったり、海外からの米経済への逆風が弱まる確率を投資家は軽視しているかもしれないと説明した。

  ダドリー総裁は「私の見通しが今後の経済データで裏付けられれば、労働市場が一段と引き締まりインフレが加速する中で、米金融政策はより中立的な水準に向け、先物相場が示唆するよりも速いペースで動く必要がある公算が大きいと私は考える」と述べた。

  フェデラルファンド(FF)金利先物相場に基づけば、投資家は年内の米利上げ確率をおよそ33%、来年末までの同確率を50%を若干上回る程度と見込んでいる。これには先週の連邦公開市場委員会(FOMC)での金利据え置き決定と、4-6月(第2四半期)の米国内総生産(GDP)速報値の伸び率が予想を下回ったことが反映されている。

  ダドリー総裁は、米成長率の向こう1年半の平均が約2%になるとの予想を考慮すれば、投資家は今年と来年の利上げ見通しについて「安心し過ぎている」ようだと指摘した。

  同総裁はさらに、金融資産間の相関関係の高まりなどを政策当局者が考慮に入れる必要があると説明。例として英国の欧州連合(EU)離脱の選択を挙げた。

  「英国のEU離脱が及ぼし得る多くの方面の影響について熟慮すべきだ。国際貿易や世界の金利・通貨だけではなく、銀行の株価や政治の不確実性もだ」と述べた。

原題:Dudley Says He Wouldn’t Rule Out More Fed Tightening This Year(抜粋)

(4段落目以降に背景や発言などを追加して更新します.)
    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE