伊モンテ・パスキの資本不足浮き彫り-欧州銀ストレステスト結果

  • イタリア財務省は公的支援は不要と表明-モンテ・パスキは増資計画
  • 主要51行が対象-ドイツ銀のパフォーマンス、英バークレイズ上回る

欧州連合(EU)の銀行監督機関である欧州銀行監督機構(EBA)は29日、主要銀行の最新のストレステスト(健全性審査)の結果を公表した。イタリアの銀行モンテ・デイ・パスキ・ディ・シエナが審査対象の主要51行で唯一、今後3年間で深刻なリセッション(景気後退)に見舞われるシナリオの下で、そのショックを吸収するための資本バッファーが吹き飛ぶ最悪のパフォーマンスとなった。

  欧州では苦境に見舞われたイタリアの銀行の危機的な状況を封じ込めようとしてるが、同国財務省は29日、公的な支援は不要だとの立場を表明した。

  同シナリオでモンテ・パスキの普通株等ティア1比率はマイナス2.4%に落ち込んだ。審査されたイタリアの銀行5行のうち、ウニクレディトの同比率が7.1%と2番目に悪い結果。

モンテ・デイ・パスキ・ディ・シエナ銀行

Photographer: Alessia Pierdomenico/Bloomberg

  今回のテストは従来と異なり、最低合格ラインは設けられていない。全対象行の3分の2余りが8%を上回る普通株等ティア1比率を確保した。モンテ・パスキに次いでパフォーマンスが悪かったのはアイルランドのアライド・アイリッシュ銀行の4.31%。

  ドイツ銀行の普通株等ティア1比率はこのシナリオで7.8%となり、英バークレイズの7.3%を上回った。

  モンテ・パスキは29日、最大50億ユーロ(約5700億円)の増資に踏み切る計画だ。

原題:Monte Paschi Capital Wiped Out in European Bank Stress Test (1)(抜粋)

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