英バークレイズ:4-6月は50%超の減益-資産売却による損失で

更新日時
  • 一部項目を除いた税引き前利益は7億6300万ポンド
  • 2017年の非中核部門閉鎖に向け引き続き取り組む-CEO

英銀バークレイズの4ー6月(第2四半期)決算で、利益が50%余り減少した。売却や縮小を目指している事業と資産を管理する部門で11億ポンド(約1500億円)の税引き前損失を計上したことが響いた。

  29日の発表によると、一部項目を除いた税引き前利益は7億6300万ポンドと、前年同期の16億2000万ポンドから減少。ブルームバーグがまとめたアナリスト6人の予想平均(9億8500万ポンド)を下回った。

  ジェス・ステーリー最高経営責任者(CEO)は3月、非中核部門の削減加速に伴う損失を吸収するため資本に厚みを持たせようと配当を半減。来年末までの非中核部門閉鎖を目指している。同CEO(59)は発表資料で、「中核事業の完全な収益力を解き放つ鍵となる非中核部門の削減は良好な勢いで進んでいる。2017年の非中核部門閉鎖に向け引き続き取り組む」と説明した。

  中核部門の調整後税引き前利益は18億5000万ポンド。ラウル・シンハ氏らJPモルガン・チェースのアナリストによれば、前年同期比では7.5%減だが、予想よりは10%多い結果となった。中核部門の収入はほぼ変わらず。

  シンハ氏は、非中核部門の損失(11億ポンド)は予想の7億ポンドより大きかったと指摘。バークレイズは非中核部門のコストが来年、4億ー5億ポンドに減少すると見込んでいる。ステーリーCEOはブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、来年のコストは今年分として想定する約16億ポンドから減少し、今年はすでに1-6月(上期)に9億5000万ポンドのコストを計上したと述べた。

  シンハ氏は「全体的に経営陣は戦略的に進展を続けているが、見通しは不確かだ」とコメントした。

トレーディング収入

  投資銀行業と英国以外の非リテール(小口)業務を含む法人・国際部門は4-6月期に17億ポンドの利益を計上。前年同期は19億ポンドだった。マーケット業務の債券トレーディング収入は10%増の8億8100万ポンド。株式トレーディングでは31%減の4億600万ポンドとなった。投資銀行業の手数料収入は7%増の6億2200万ポンド。

  ステーリーCEOによる事業立て直しの取り組みは、英国の欧州連合(EU)離脱が決まった6月の国民投票で打撃を受けた。その数カ月前に収益力を回復するためにアジアとアフリカから撤退し、英国に再び重点を置くと決定したばかりだった。

  英国が現在リセッション(景気後退)に向かい、バークレイズが投資銀行としてロンドンを本拠に欧州の事業を継続できるか疑問が広がる中で、アナリストらは同行の利益予想を引き下げ、さらなるコスト削減を求めている。

原題:Barclays Quarterly Profit Drops on Loss From Asset Disposals (1)(抜粋)

(3段落目以降に部門別の業績などを追加して更新します.)
    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE