中国、高まる金融セクターリスク封じ込めへ-次々と対策強化

  • 銀監会は不良債権引当率の要件緩和要求をはねつけていると関係者
  • 理財商品に関する規制強化の草案を策定とも

中国が金融セクターのリスク抑制に向けた取り組みを強化しつつある。銀行が複雑な金融商品を利用するのを規制し、不良債権引き当てに関するルール緩和を求める市中銀行の働き掛けを受け入れない姿勢を示している。

  事情に詳しい複数の関係者が28日明らかにしたところによると、中国銀行業監督管理委員会(銀監会)は、不良債権引当率の最低要件を現行の150%から引き下げることを望む国内大手行の要望を押し返している。銀行にとっては利益圧迫要因となり得る。関係者によれば、銀監会は既に150%を下回っている銀行に対して比率回復に向けた措置を講じるよう促している。

  銀監会はその直前には、高レバレッジの中国金融システムの重大な懸念要因となっているシャドーバンキング(影の銀行)のリスクを抑え込む動きを示した。事情に詳しい関係者が27日に述べたところによると、銀監会は市場規模3兆5000億ドル(約360兆円)の同国の資産運用商品、「理財商品」に関する規制を強化する草案を策定した。一部銀行はリスクの高い借り手への融資や資本要件回避に理財商品を利用しているとされる。

  ノムラ・インターナショナル(香港)の江麗アナリスト(香港在勤)は「理財商品規制はわれわれが望んでいたもので、銀行システムのリスク低減につながるだろう。当局がプルーデンスと金融安定維持のために、これを行うのは理解できる」と述べた。

  格付け会社フィッチ・レーティングスによると、中国の与信は2015年末時点で対国内総生産(GDP)比243%に膨らみ、この8年でほぼ2倍となった。

原題:China Steps Up Campaign to Curb Rising Financial Sector Risks(抜粋)

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