ECBクーレ理事:金利の下限にはなお程遠い-さらなる下げ余地も

  • マイナス金利が銀行収益に悪影響を及ぼすリスクを認識
  • 米コネティカット州で講演

欧州中央銀行(ECB)のクーレ理事は28日、低金利が経済や消費者行動に悪影響を及ぼし始める事態に至る前に、必要であれば金利をさらに引き下げる余地は残っているとの見解を示した。

  クーレ理事は米コネティカット州ニューヘーブンで講演。ユーロ圏の通貨供給量の動向は、金利の「物理的な下限にはなお程遠いことを示唆している」と指摘した上で、「しかし中銀当局者は、低金利が銀行に与えるマイナスの影響がプラスの影響を上回る潜在的な『経済的下限』には留意する必要がある」と述べた。

  同理事はECBがこうしたリスクを認識していると説明。低い成長見通しや高水準の不良債権が、銀行の収益性への悪影響の度合いを増大させる可能性があると述べた。

  クーレ理事はさらに、マイナス金利や資産購入プログラム、フォワードガイダンスが総合的に「明らかに差し引きプラス」の影響をもたらしてきたと指摘した。講演は報道機関に非公開で行われ、ECBが28日にテキストをウェブサイトに掲載した。

  同理事は、「低金利がいつまで続くかを知るのは難しいが、かなり長期間、低水準にとどまる可能性がありそうだ」と述べた。

原題:Coeure Says ECB Is Still Far Away From Lower Bound on Rates(抜粋)

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