米アマゾン:7-9月売上高見通し、レンジ上限が市場予想上回る

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  • クラウドコンピューティング部門の売上高が58%増加
  • 包装・配送費は35%増加、迅速な配送に向け物流投資を継続

インターネット通販の米アマゾン・ドット・コムが示した7-9月(第3四半期)売上高見通しのレンジ上限がアナリスト予想を上回った。昨年に続き今月12日に実施した「プライム」会員向けセール「プライムデー」が過去最高の自社機器売上高を記録したほか、インドでの事業拡大に向け力強いスタートを切ったことが寄与する見込み。

  28日の発表資料によれば、同社は7-9月期売上高を310億-335億ドル(約3兆2600億-3兆5300億円)と予想。ブルームバーグが集計したアナリストの見通しは316億ドルだった。

アマゾンの発送品

Photographer: Michael Nagle/Bloomberg

  4-6月(第2四半期)の売上高は前年同期比31%増の304億ドルと、アナリスト予想(296億ドル)を上回った。純利益は8億5700万ドル(1株当たり1.78ドル)。1株利益のアナリスト予想は1.12ドルだった。同社のクラウドコンピューティング部門アマゾン・ウェブ・サービシズの売上高は前年同期比58%増の28億9000万ドル。

  決算発表後の米株式市場の時間外取引で、アマゾンの株価は一時4.7%高を付けた。通常取引終値は2.2%高の752.61ドル。

  アマゾンは配送費の割引や音楽・ビデオストリーミング、写真保存サービスが提供される年会費99ドルのプライム会員システムにより購買者を囲い込み、米国の電子商取引で優位に立っている。また多くの都市でプライム会員向けに数万種類の商品を1時間以内に配達するサービスを展開。迅速な配送に向け物流への投資を続けている。収益性の高いアマゾン・ウェブ・サービスの急成長は、電子商取引の利益率の薄さをめぐる懸念を和らげ、投資家の投資意欲を再びかき立てている。

  4-6月期の包装・配送費は35%増の39億ドル。アマゾン最大のセグメントである電子機器・雑貨の北米売り上げは32%増加し145億ドルだった。同社がインドでの大規模投資など米国での成功を海外で再現しようと取り組む中、米国外の売上高は30%増の98億ドルとなった。2回目となる今年のプライムデーの売上高は昨年を60%上回った。

  ブライアン・オルサフスキー最高財務責任者(CFO)はプライム会員が視聴可能なテレビ番組や映画を増やすため、今年下期にデジタルコンテンツへの支出を前年比で倍増させると述べた。

  モーニングスターのアナリスト、RJ・ホットビー氏は「アマゾンの売り上げの伸びは同社が引き続き市場シェアを拡大しており、欧州と日本でプライムサービスが軌道に乗りつつあることを示唆する。またインドの将来性も示す」と分析。「アマゾンが米国でのやり方を海外にも応用し、そこでも成功しようとしていることを意味する」と説明した。

原題:Amazon Forecasts Sales That May Beat Estimates on Prime Day (2)(抜粋)

(4段落目以降に背景などを追加して更新します.)
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