スティグリッツ氏:アップルのアイルランドでの利益計上は「不正」

米コロンビア大学教授でノーベル経済学賞受賞者のジョセフ・スティグリッツ氏はアップルに米国以外で多額の現金保有を認める米国の税法には「明らかに不備」が生じており、同社の重要な利益源として比較的小規模な海外部門を挙げるのは「不正」だと述べた。

  スティグリッツ氏はブルームバーグ・テレビジョンのインタビューで、「現在の米国の税制は企業に米国以外で資金を保有し、移転価格税制を通じて大規模な抜け穴を作ることを奨励している。移転価格税制を利用すれば資金を国外で保有できるだけでなく税も回避できる」と述べた。

  スティグリッツ氏はクリントン氏やエリザベス・ウォーレン米上院議員(民主、 マサチューセッツ州)がアップルなどの企業に対して海外で上げた利益を本国へ返還するよう奨励する対策を打ち出せるかどうかとの疑問に答えた。現行の税制では米国外で上げた利益の所得税は利益を米国に返還するまで課税を遅らせることができる。

  今週発表されたアップルの第3四半期決算によると、アップルが保有する現金2320億ドル(約24兆3450億円)のうち、約2150億ドルが米国以外で保管されている。

原題:Stiglitz Calls Apple’s Profit Reporting in Ireland ‘a Fraud’(抜粋)

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