欧州債:イタリア債、対独債のスプレッド拡大-ストレステスト結果控え

28日の欧州債市場では、イタリア10年債のドイツ国債に対する利回り上乗せ幅(スプレッド)が約2週間ぶりの大きさとなった。29日公表される銀行ストレステスト(健全性審査)の結果で、国内銀行の一部が基準を満たさないとの懸念を裏付けた。

  同スプレッドはイタリア銀行業界の問題を浮き彫りにするもので、この日の取引で一時130.5ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)まで拡大し、終値ベースで先月12日以降の最大となった。

  欧州銀行監督機構(EBA)はロンドン時間29日午後9時にユーロ圏域内の大手銀51行を対象にした審査結果を明らかにする。イタリア各行の資本強化が必要だと示唆する場合、同国の金融ならびに政治の安定性に疑問が生じるとの観測が広がっている。

  クレディ・アグリコルCBIの金利戦略責任者、モヒト・クマール氏(ロンドン在勤)はイタリアの銀行セクターの問題に対処する「包括的な計画はまだない。早急な資本注入の必要性を浮き彫りにするストレステストは重要だ」とし、「投資家らは若干懸念しており、周辺債のパフォーマンスはこうした状況を反映している」と語った。

  ロンドン時間午後4時26分現在、イタリア10年債利回りは前日比ほぼ変わらずの1.20%。同国債(表面利率1.6%、2026年6月償還)価格は103.715。同年限のドイツ国債とのスプレッドは129bp。これは約2週間ぶりの大きさ。

原題:Italy’s Bond Spread Widens Before Results of Banks’ Stress Tests(抜粋)

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