米国債:グリーンスパン氏が価格を警戒、「神経質になるべきだ」

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28日の米国債市場で10年債利回りはほぼ変わらず。グリーンスパン元米連邦準備制度理事会(FRB)議長は債券価格が高くなり過ぎたと懸念している。

  グリーンスパン氏(90)は28日、ブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、「株価指数のPER(株価収益率)が高くなれば、非常に神経質になる。債券で同じことが起きるなら、いくらか神経質になるべきだろう」と述べた。米10年債利回りは7月に入り過去最低の1.32%に下げた。

  10年物タームプレミアム (期間に伴う上乗せ利回り)は今月、マイナス0.75ポイントと極めて低い水準に下げた。タームプレミアムとは、同じ期間に短期債を連続して購入する代わりに期間が長めの債券を保有する際に投資家が求める上乗せ金利を示す。

グリーンスパン氏

Photographer: Andrew Harrer/Bloomberg *** Local Caption *** Alan Greenspan

  ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間午後5時現在、10年債利回りは前日比ほぼ変わらずの1.5%。

  この日はアップルの起債計画など企業による社債発行の動きも影響し、投資家の米国債の買い意欲は限定的だった。

  BMOキャピタル・マーケッツの債券ストラテジスト、アーロン・コーリ氏は「FOMC声明はタカ派的だったものの、国債は発表後に大きく上昇した」と指摘。「さらに重要なのは、企業の社債発行が見られることだ。それが利回りに圧力となっている」と加えた。

  28日の米国債相場はもみ合い。この日実施された7年債入札では需要がここ最近の入札と同程度となった。今週はこの7年債を含め発行総額1030億ドルの国債入札が実施された。週の初めに実施された2年債と5年債の入札では需要が低調だった。

  グリーンスパン氏はインタビューで、米国は低い経済成長と高いインフレ率が同時に進行するスタグフレーションに向かっている可能性があるとも指摘。経済には著しい不確実性および「全体的な停滞感」があり、それが低生産性につながっていると話した。

  さらに「私が最も懸念しているのはスタグフレーションで、デフレの問題が薄れるのに伴いインフレがようやく上向き始めているかなり初期の兆候があると思う」と発言した。

原題:Greenspan ‘Nervous’ Bond Prices Too High as Treasuries Sell Off(抜粋)

(第5段落以降を追加し、更新します.)
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