クレディ・スイス:4-6月は予想外の黒字-株価上昇

更新日時
  • 純利益は1億7000万スイス・フラン-前年同期比84%減
  • CET1自己資本比率は11.8%に上昇-3月末は11.4%

スイスの銀行クレディ・スイス・グループの4-6月(第2四半期)決算は、予想に反して黒字となった。ティージャン・ティアム最高経営責任者(CEO)によるリストラ開始以降で初の黒字決算。全ての事業部門が貢献した。

  純利益は1億7000万スイス・フラン(約180億円)と、前年同期の10億5000万フランに比べて84%減少した。ブルームバーグが集計した予想5件の平均は1億7800万フランの赤字だった。

  ティアムCEOは資料で、コスト削減プログラムが進展しており、柔軟性や弾力性、効率性を高めた銀行にするため懸命な取り組みを続けていると説明。その上で、欧州連合(EU)離脱を選択した「英国民投票の結果強まった大きな地政学的、マクロ経済的懸念による不確実さを踏まえれば、2016年後半についてのわれわれの見通しは引き続き慎重だ」とコメントした。

  1年前の就任以来、ティアムCEOは収益性の回復と株価下支えに苦しんできた。クレディ・スイスの株価はチューリヒ時間28日午前9時4分(日本時間午後4時4分)現在、1.3%高の11.70フラン。同行は年初来で時価総額を約45%失っている。

  クレディ・スイスの普通株ティア1(CET1)自己資本比率は11.8%に上昇。3月末は11.4%だった。

  証券取引を含むグローバルマーケッツ部門の税引き前利益は1億5400万フランと、前年同期の3億9100万フランから減少。助言業務も行う投資銀行業キャピタルマーケッツ部門の利益は1億3500万フランとなった。前年同期は1億4500万フランだった。

  ブルームバーグの集計データによると、米5大投資銀行の債券トレーディング収入総額は4-6月期に前年同期比22%増えた。バーンスタインのアナリスト、チランタン・バルア氏はクレディ・スイスの「利益を見ると米国の投資銀行のような業績では全くない。よりドイツ銀行のようなパフォーマンスになっている」と指摘した。同氏のクレディ・スイス株に対する投資判断は「アンダーパフォーム」。

原題:Credit Suisse Posts Surprise Profit in Second Quarter (1)(抜粋)
Credit Suisse Returns to Surprise Profit in Second Quarter (2) (抜粋)

(4段落目に株価を追加して更新します.)
    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE