テスラ:モデル3設計完了、ギガファクトリーでコスト低減へ-CEO

  • テスラが記者団を招いてツアーを開催
  • マスクCEOとストロベールCTO、パナソニックの山田氏が説明

電気自動車(EV)メーカー、米テスラモーターズのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は26日、新型車「モデル3」の最終設計が2週間前に固まったことを記者団に明らかにし、来年夏の生産開始予定に向けて前進していると述べた。

  世界最大規模に拡張中のバッテリー工場「ギガファクトリー」を窓から見渡せる部屋に集まった記者団からのさまざまな質問にマスクCEO(45)は応じた。独自のバッテリー設計などについて答えた。

ギガファクトリー内部の様子

Photographer: Troy Harvey/Bloomberg

  ネバダ州に建設中のギガファクトリーは3階建てで、完成時にはニューヨークのセントラルパークと同程度の広さとなり、フットボール競技場107面を内部に収めることができるという。ギガファクトリーのツアーと、マスクCEOとJ・B・ストローベル最高技術責任者(CTO)、パナソニック幹部の山田喜彦氏との質疑応答での主なポイントを以下に示した。

バッテリー価格は1キロワット時(kWh)当たり100ドルに下落へ

  これは難解に聞こえるかもしれないが、非常に重要だ。バッテリーはEVのコストの3分の1を占め、EVがガソリン車よりも高価である唯一の理由だからだ。マスク氏はテスラが1kWh当たりの価格を2020年までに100ドル(約1万500円)に引き下げることを確信していると述べた。10年は平均1200ドルだった。同CEOが正しければ、EVの経済的意味合いは一変する。

Data from Bloomberg New Energy Finance

バッテリーコストが低下する3つの理由

  コスト低下の3つの理由は、材料費の値下がりとサプライチェーンの短縮、ファクトリーオートメーションだ。最初の理由は単純で、ギガファクトリーの規模でリチウムなどの原材料を購入すれば、調達コストは下がる。

マスクCEOはストローベルCTO、パナソニックの山田喜彦氏と共に新しいバッテリーのサイズについて説明

Photographer: Troy Harvey/Bloomberg

  サプライチェーンのコストについてはまさに画期的だ。バッテリーパックの製造には通常、多数の製造業者から部材を集め、組み立てやパッケージなど多くの工程を経る必要があるが、ギガファクトリーでは異なる。テスラはギガファクトリーと240マイル(約390キロ)離れたカリフォルニア州フレモントの自動車工場を結ぶ鉄道を敷設する計画。ギガファクトリーではバッテリーパック生産のあらゆる面を手掛けるという。

  最後の経費削減策はオートメーションだ。マスクCEOは20年ごろまでにギガファクトリーで1万人前後を雇用する公算が大きいものの、主要な製造工程の大半が自動化されると説明した。

ギガファクトリー建設作業は14%完了

Photographer: Troy Harvey/Bloomberg

  

原題:Elon Musk Says It’s ‘Pencils Down’ for Tesla’s Model 3(抜粋)

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