サムスン電子:4-6月利益、予想上回る-スマホ「S7」好調

更新日時
  • 積極的な経費削減も寄与、マーケティング支出節減
  • 1.79兆ウォン相当の自社株買いを発表

韓国サムスン電子の4-6月(第2四半期)決算では、 利益がアナリスト予想を上回った。スマートフォン「ギャラクシーS7」の販売好調と積極的な経費削減が寄与した。

  28日の発表によると、純利益は少数株主持ち分を除いたベースで5兆8300億ウォン(約5420億円)。ブルームバーグが集計した予想平均は5兆6400億ウォンだった。売上高は50兆9000億ウォンと、暫定集計の50兆ウォンを上回った。同社はまた1兆7900億ウォン相当の自社株を買い戻す計画を発表した。

サムスン電子の店舗(ソウル市内)

Photographer: SeongJoon Cho/Bloomberg

  サムスンは米アップル「iPhone(アイフォーン)6S」の販売不振の恩恵を最も受けている。米携帯電話事業者がS7の販売を後押ししていることが助けとなり、サムスンはマーケティング支出を節減できた。さらに半導体とディスプレーの値下がりなどが寄与し、世界的に経済成長が鈍化する中でも他の家電製品の販売が伸びた。サムスンは今年後半はマーケティング支出が増える見込みであり、プラントや機器への設備投資も増やす予定だと説明した。

  HMCインベストメント・セキュリティーズのアナリスト、グレッグ・ロー氏(ソウル在勤)は「予想を上回った4-6月期の利益に主として寄与したのはスマホとテレビの両部門だ」と述べた上で、「サムスンは今年前半には健闘したが、今年後半の全体的な下方リスクからどの程度身を守れるかということが重要だ」と指摘した。

  韓国株式市場の寄り付き後の早い時間帯に、サムスンの株価は前日とほぼ同水準で推移している。

  サムスンは発表資料で、「当社は今年前半に続き、後半も堅実な業績が続くと予想している。高付加価値製品の販売増と需給の安定を背景にした部品事業の増益が主な原動力になろう」と説明した。

  同社は「ギャラクシー・ノート」の次期モデルを8月2日にニューヨーク、リオデジャネイロ、ロンドンで公開すると発表している。

部門別業績

  モバイル部門の4-6月期営業利益は4兆3200億ウォンと、前年同期の2兆7600億ウォンから増加。Jシリーズなど低価格帯スマホ販売が引き続き増益となり、モバイル部門の業績に貢献した。

  半導体部門の営業利益は2兆6400億ウォンと、前年同期の3兆4000億ウォンを下回った。需要の縮小が価格を押し下げた。

  ディスプレー部門の営業利益は前年同期の5400億ウォンから1400億ウォンに減少した。液晶表示装置(LCD)事業が値下がりと厳しい競争で苦戦した。

  テレビなどを含む家電部門の営業利益は1兆300億ウォンと、前年同期の2100億ウォンから増加した。パネルの値下がりが寄与した。

原題:Samsung Profit Tops Estimates on S7, Lower Marketing Costs (2)(抜粋)

(2段落目以降に自社株買い計画などを追加して更新します.)
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