米国債:上昇、FOMCが緩やかなペースでの利上げを示唆

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27日の米国債相場は上昇。10年債利回りは3週間で最大の下げとなった。米連邦公開市場委員会(FOMC)は、緩やかに利上げを進めていく方針を示した一方、次の利上げ時期についてはほとんど示唆を与えなかった。

  FOMCはフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標レンジを0.25ー0.50%で据え置いた。ブルームバーグが実施したエコノミスト調査ではほぼ全員が据え置きを予想していた。この日は特に30年債が大きく上昇。声明には市場に基づくインフレ調整指標は低い状態が続いたと記された。

  LPLファイナンシャルの債券投資ストラテジスト、アンソニー・バレリ氏は「FOMCが利上げに少しでも近づいていると示唆する十分な材料はない」とし、「FOMCとしては選択肢をオープンにしておくことができる」と述べた。

  ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間午後5時現在、10年債利回りは前日比6ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の1.5%。

  30年債利回りは7bp下げて2.21%。

  期間が短めの国債については上昇は限定的だった。声明では「経済見通しへの短期的なリスクは後退した」と指摘した。声明はこのほか、「委員会は経済情勢がもっぱらFF金利の緩やかな引き上げに限って正当化する形で改善する」との見通しを示した。

  FOMCの政策決定前の段階で、先物市場に織り込まれる年内の利上げ確率は上昇していた。ブルームバーグのデータによれば利上げ確率は今週に入り約50%に上昇している。

  TDセキュリティーズの金利ストラテジスト、ジェナディ・ゴールドバーグ氏(ニューヨーク在勤)はFOMC声明について、「リスクバランスは上方向にシフトしているものの、FOMCはなお、低調な世界の成長や英国のEU離脱に伴う波及的な影響について極めて慎重になっている」と分析した。

原題:Treasuries Gain as Fed Signals Gradual Path of Rate Increases(抜粋)

(第6段落以降を追加し、更新します.)
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