エールフランス:テロが旅行需要を圧迫と警告-観光立国の地位脅かす

欧州最大の航空会社、フランス・オランダ系エールフランス・KLMグループは、政治と経済をめぐる不透明感が旅行需要の重しとなっていると警告した。とりわけパリや南仏で発生したテロ攻撃が観光立国としてのフランスの立場を脅かしていると懸念を表明した。

  27日発表された4-6月(第2四半期)営業利益は燃料費節減を手掛かりに前年同期比77%増と大きく伸びた。それでも同社は過激派組織「イスラム国」に触発されたテロが相次ぐ中で、「訪問地としてのフランスに特別の懸念」があると指摘した。

  昨年11月にパリで130人、今月はニースで84人の死亡者を出し、世界を騒然とさせたテロ攻撃の影響で、日本や中国などからの旅行需要が落ち込んでいるという。今月26日には北フランスの教会で聖職者が殺害される事件が起こった。ブラジルなどの市場が低迷していることも旅客数に打撃を及ぼしているほか、英国が欧州連合(EU)離脱を決めたことも将来の圧迫要因となる可能性がある。

  4-6月営業利益は3億1700万ユーロ(約370億円)と、前年同期の1億7900万ユーロから増加。燃料費の30%縮小が後押しした。売上高は運賃引き下げが響き前年同期比5.2%減の62億2000万ユーロとなった。

原題:Air France Braced for Slump as Terror Spree Weighs on Travel (1)(抜粋)

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